2026.11.02
浴室リフォームの費用目安は?相場・内訳とおしゃれに仕上げる予算配分を解説
浴室リフォームを考え始めると、総額はいくらになるのか、どの設備にお金をかけるべきか迷いやすいものです。浴室のグレードを上げすぎると、下がり天井や土間玄関、造作洗面台など、こだわりたい内装の予算が足りなくなることもあります。
満足度の高い住まいにするには、浴室リフォームの費用目安と価格が変わる理由を知り、住宅全体で予算を配分することが大切です。この記事では、工事内容別の相場と費用を抑えるポイントを解説します。
浴室リフォームの費用目安は60万~150万円
浴室リフォームの費用は、現在の浴室の種類と工事範囲によって異なります。工事内容ごとの目安を確認すると、自宅に必要な予算を立てやすくなります。
| 工事内容 | 費用目安 | 工期の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ユニットバスからユニットバスへ交換 | 60万~120万円 | 3~5日程度 | 浴室全体を新しくしたい人 |
| 在来浴室からユニットバスへ変更 | 60万~150万円 | 4~10日程度 | 寒さや掃除のしにくさを改善したい人 |
| 浴槽、壁、床などの部分リフォーム | 10万~50万円程度 | 1~3日程度 | 気になる部分だけを直したい人 |
費用と工期は、住宅の状態、浴室サイズ、製品のグレード、オプションによって変わります。
参考:リノベーション株式会社「浴室リフォームの費用目安は?浴槽交換の相場や価格別の事例も確認!」https://renovation-r.co.jp/knowledge/bath-renovation/bathroomrenovation-cost
ユニットバスからユニットバスへ交換する費用目安
ユニットバスから新しいユニットバスへ交換する費用目安は、60万~120万円程度です。既存の浴室を解体し、給排水管を接続したうえで、床、壁、天井、浴槽などの部材を現場で組み立てます。
同じサイズのユニットバスへ交換する場合は、間取り変更や大がかりな基礎工事が発生しにくいため、在来浴室の改修より費用を抑えやすい傾向があります。
一方、浴室暖房乾燥機、断熱浴槽、自動洗浄機能、肩湯などを追加すると、100万円を超えることがあります。毎日使う機能を優先し、使用頻度の低いオプションを減らすことが費用調整のポイントです。
標準グレードでも、アクセントパネルや照明を工夫すれば、おしゃれな浴室に仕上げられます。
在来浴室からユニットバスへ変更する費用目安
タイル張りの在来浴室からユニットバスへ変更する費用目安は、60万~150万円程度です。在来浴室は床や壁を現場で仕上げているため、解体後に防水工事、下地補修、基礎工事が必要になることがあります。
築年数が古い住宅では、タイルのひび割れや目地の劣化から水が入り、土台や柱が腐食していることもあります。腐食部分の補修やシロアリ対策が必要になると、追加費用が発生します。
費用は高くなりやすいものの、ユニットバスへ変更すると、断熱性、防水性、清掃性を改善しやすくなります。冷たいタイル床を解消したい場合や、浴室と脱衣所の段差を小さくしたい場合にも適した方法です。
参考:パナソニック「浴室・お風呂のリフォーム費用の相場・目安」https://sumai.panasonic.jp/sumai_create/hiyou/bath/
浴槽や壁、床だけを部分的にリフォームする費用目安
浴室全体を交換せず、浴槽、壁、床などを部分的にリフォームする場合は、10万~50万円程度が目安です。工事範囲を限定することで、ユニットバス全体の交換より費用と工期を抑えられます。
主な部分リフォームには、次のような工事があります。
- 浴槽の交換
- 浴室用床シートの施工
- 壁パネルの重ね張り
- 水栓やシャワーの交換
- 浴室暖房乾燥機の設置
- 手すりの設置
壁パネルや床シートを施工すると、古いタイルをすべて解体せずに、浴室の印象を変えられる場合があります。ただし、複数箇所にひび割れや水漏れがある場合は、部分補修を繰り返すより、浴室全体を交換したほうが長期的な負担を抑えられることもあります。
浴室リフォームの費用が変わる主な理由
同じ広さの浴室でも、選ぶ製品や建物の状態によって見積金額は異なります。価格差が生じるポイントを知ると、残す工事と削減できる費用を判断しやすくなります。
ユニットバスのグレードや浴室サイズで費用が変わる
浴室リフォームの費用を大きく左右するのは、ユニットバスのグレードとサイズです。標準グレードは基本的な断熱性や清掃性を備えており、比較的費用を抑えられます。
上位グレードでは、浴槽、床、水栓、照明などの素材やデザインが充実します。
浴室サイズが広くなるほど部材が増えるため、1216サイズより1616サイズ、1616サイズより1620サイズのほうが高くなる傾向があります。既存の浴室を広げる場合は、壁の移動や配管工事も必要です。
すべてを上位仕様にするのではなく、壁パネル、照明、水栓など、目に入りやすい部分へ予算をかけると費用を調整できます。色や素材を3種類程度に絞れば、標準グレードでも統一感のある浴室に仕上げられます。
参考:LIXIL「浴室・お風呂」https://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/
戸建てとマンションでは工事条件や追加費用が異なる
戸建てとマンションでは、浴室リフォームで確認すべき条件が異なります。戸建ては浴室の拡張や窓の交換を行いやすい一方、解体後に土台や柱の腐食が見つかることがあります。
マンションでは、管理規約によって工事時間、搬入経路、使用できる設備、配管工事の範囲などが定められている場合があります。共用部分にあたる窓や配管は、居住者だけの判断では変更できません。
また、エレベーターや共用廊下の養生、資材の運搬、管理組合への申請に費用がかかることもあります。見積もりでは、設備本体と施工費だけでなく、搬入費、養生費、廃材処分費、申請費用が含まれているかを確認することが大切です。
参考:国土交通省「マンション改修マニュアル」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001993398.pdf
解体後の腐食や配管工事で見積もりより高くなることがある
浴室の床下や壁の内部は、解体するまで状態を確認できないことがあります。特に在来浴室では、防水層やタイル目地の劣化によって水が入り、土台や柱が腐食している場合があります。
腐食した木材の交換、防蟻処理、断熱材の追加が必要になると、見積もりとは別に費用が発生します。古い金属製の給排水管にさびや漏水の兆候がある場合は、浴室リフォームと同時に交換することもあります。
追加工事に備えるには、当初の見積金額とは別に10万~30万円程度の予備費を確保しておく方法があります。契約前に、追加工事が発生した場合の単価、連絡方法、工事を進める前の承認手順まで確認しておくと、予算超過を防ぎやすくなります。
おしゃれな浴室リフォームと内装の予算を両立する方法
浴室だけに予算を集中させず、住宅全体の優先順位を決めることが、満足度の高いリフォームにつながります。必要な性能とデザインの見せ場を整理すると、下がり天井や土間玄関にも予算を残せます。
100万円前後でデザインと機能の優先順位を決める
予算100万円前後で浴室リフォームを行う場合は、デザインと機能を増やしすぎないことが大切です。ユニットバス本体、解体、設置、配管接続などの基本費用を確保したうえで、生活に必要な機能を選びます。
優先順位は、次の順番で整理すると分かりやすくなります。
- 断熱性、防水性、清掃性など長く使うための性能
- 浴室暖房、節湯水栓、手すりなど生活を快適にする機能
- 壁パネル、照明、鏡など空間の印象を変えるデザイン
壁4面すべてを高価格帯にせず、正面だけをアクセントパネルにする方法でも、印象的な浴室をつくれます。鏡や収納棚を必要最小限にすれば、費用を抑えながら、掃除しやすいすっきりとした空間に仕上がります。
浴室のグレードを調整して下がり天井や土間玄関に予算を回す
住宅全体をリフォームする場合は、浴室設備をすべて上位グレードにするより、空間ごとに予算の強弱をつける方法が適しています。浴室は標準グレードを基本とし、壁パネルや照明など、見た目を左右する部分だけを変更します。
抑えた費用は、リビングの下がり天井と間接照明、玄関の土間収納、中二階、造作洗面台など、住まい全体の印象を左右する内装へ配分できます。家族や来客の目に入りやすい場所へ予算をかけることで、リフォーム全体の満足度を高めやすくなります。
ただし、断熱材、防水、配管など、完成後に見えなくなる部分の費用を削るのは避ける必要があります。使用頻度の低いオプションを調整し、住宅性能に関わる工事を残すことが、後悔を防ぐ予算配分です。
見積もりの内訳と補助金を確認して費用を抑える
浴室リフォームの費用を抑えるには、見積総額だけでなく、工事内容ごとの内訳を比較することが重要です。「浴室工事一式」としか書かれていない見積もりでは、設備費、解体費、配管費などを正確に比較できません。
見積もりでは、次の項目を確認します。
- ユニットバス本体とオプションの価格
- 解体、撤去、廃材処分の費用
- 給排水、電気、換気設備の工事費
- 洗面所の壁紙や床の補修費
- 搬入、養生、申請に関する費用
- 追加工事が発生した場合の単価
2026年の住宅省エネ事業では、高断熱浴槽や節湯水栓などが補助対象設備に含まれています。国土交通省は、住宅の省エネリフォームなどを支援すると案内しています。
ただし、浴室交換だけで必ず補助を受けられるわけではなく、対象製品や工事の組み合わせに条件があります。
浴室リフォームの費用目安に関してよくある質問
浴室リフォームでは、予算だけでなく、工期や交換時期も確認する必要があります。よくある疑問を整理し、計画を立てる際の判断基準を解説します。
浴室リフォームは50万円以内でもできますか?
50万円以内でも、浴槽、水栓、床、壁などを部分的に直す浴室リフォームは可能です。浴室用床シートの施工、壁パネルの重ね張り、水栓交換など、工事範囲を限定すれば費用を抑えられます。
一方、ユニットバス全体を交換する場合は、設備本体に加えて、解体、設置、配管、電気工事が必要です。そのため、工事費を含めると50万円を超えるケースが多くなります。
本体価格だけを見て契約すると、総額との差が大きくなる可能性があります。
予算が50万円の場合は、最も改善したい場所を決め、部分リフォームの見積もりを依頼する方法が現実的です。ただし、浴室全体の劣化が進んでいる場合は、部分補修を繰り返すより、全体交換のほうが長期的な費用を抑えられることもあります。
浴室リフォームの工事期間は何日くらいですか?
ユニットバスからユニットバスへの交換は、3~5日程度が目安です。在来浴室からユニットバスへ変更する場合は、解体や下地補修が必要になるため、4~10日程度かかることがあります。
工事期間中は浴室を使用できません。銭湯、親族宅、スポーツジムなど、入浴できる場所をあらかじめ確保しておく必要があります。
解体後に腐食や漏水が見つかった場合は、補修のために工期が延びます。マンションでは、管理規約によって工事できる曜日や時間が限られる場合もあります。
見積もり時には、標準的な工期だけでなく、追加工事が発生した場合の日程と、浴室を使えるようになる日を確認することが大切です。
浴室リフォームはどのタイミングで行うのがよいですか?
浴室リフォームを検討する時期は、設置年数だけでなく、浴室に現れている症状から判断することが大切です。水漏れやひび割れを放置すると、壁の内側や床下まで劣化が広がる可能性があります。
次の症状がある場合は、早めに点検を依頼します。
- 浴槽、床、壁にひび割れがある
- コーキングが剥がれている
- 水栓や配管から水が漏れている
- 排水口の臭いが取れない
- 浴室の寒さが気になる
- 換気扇の効きが悪い
- 掃除してもカビが繰り返し発生する
設備が完全に故障してから急いで交換すると、商品や施工会社を比較する時間が不足します。不具合が小さい段階で現地調査を依頼すれば、部分補修と浴室全体の交換を比較しながら計画を立てられます。
まとめ|浴室リフォームの費用目安を基に予算配分を決める
浴室リフォームの費用目安は、ユニットバス同士の交換で60万~120万円、在来浴室からユニットバスへの変更で60万~150万円程度です。設備のグレード、サイズ、配管や下地の状態によって費用は変わります。
おしゃれな住まいにするには、浴室の見せ場を絞り、下がり天井、土間玄関、中二階など、住宅全体で予算を配分することが大切です。リノベーション株式会社では、浴室の状態や希望するデザインを確認し、必要な工事と予算に合わせた浴室リフォームを提案しています。