増し打ち [ ましうち ]
用語解説
【増し打ちの定義と基本的な仕組み】
増し打ち(ましうち)とは、外壁の目地やサッシ周りにある既存のシーリング材を撤去せず、その上から新しいシーリング材を塗り重ねて補充するメンテナンス手法のことです。古い材料をすべて取り除く「打ち替え」に対して、既存の防水層を活かしながら厚みを出すことで、防水機能や気密性を一時的に回復させる役割を持ちます。主な用途としては、構造上シーリング材を剥がすことが難しいサッシの入り隅部分や、下地を傷つける恐れがある場所、あるいは応急処置として隙間を塞ぐ必要がある場合などに採用されます。施工が比較的簡便であるため、工期の短縮やコストの抑制が図れる一方で、新しい材料を充填するための十分なスペース(深さと幅)が確保されていることが施工の前提条件となります。
【増し打ちのメリットと実施時の注意点】
増し打ちの最大のメリットは、施工コストの低減と作業のスピードにあります。既存のシーリングを撤去・処分する費用が発生しないため、予算を抑えつつ外観を整えたい場合や、特定の部位における限定的な補修に有効です。しかし、実施にあたっては重要な注意点があります。新しいシーリング材を薄く塗り重ねるだけでは、十分な厚みが確保できず、短期間で剥がれたりひび割れたりするリスクが高くなります。また、古いシーリング材自体が激しく劣化してボロボロになっている場合、その上に新しい材料を重ねても土台ごと剥がれてしまうため、十分な防水効果は期待できません。効果を最大化するためには、事前の清掃と、新旧の材料を密着させるためのプライマー(下塗り材)の塗布を適切に行うことが不可欠です。建物の全体的な防水信頼性を高めるためには、部位に応じて打ち替えと適切に使い分ける判断が求められます。
【リノベーション株式会社による増し打ちへの考え方とアプローチ】
リノベーション株式会社では、住宅や賃貸物件の資産価値を長期にわたって再生させるという観点から、増し打ちと打ち替えを物件の状態に合わせて厳格に使い分けています。同社が掲げる「最高の普通」を維持するためには、見かけ倒しの補修ではなく、10年後、20年後を見据えた防水性能の確保が不可欠だと考えているからです。独自の仕入れルートと中間マージンを排除した自社施工体制により、手間のかかる打ち替えを基本としつつ、構造上やむを得ない箇所には精密な増し打ちを施すことで、コストパフォーマンスと品質の最適解を提供しています。自社大工による直接施工は、現場の判断で最適な工法を選択し、情報の齟齬なく確実な下地処理を行うことを可能にしています。施工品質への絶対的な自信から、外装工事に対して最長20年の工事保証を付帯しており、札幌のような過酷な環境下でも法的安心感を提供し続けています。賃貸オーナーに対しても、物件の寿命を延ばし、将来的な修繕コストを最小化するための最適な施工計画をワンストップで支援しています。