通気工法 [ つうきこうほう ]
用語解説
【通気工法とは】
通気工法とは住宅の外壁材と建物の骨組みである柱や透湿防水シートなどの構造体との間に空気が淀みなく流れるための一定の隙間を意図的かつ計算通りに設ける高度な施工方法のことです。
この隙間を専門用語で通気層と呼び十五ミリから十八ミリ程度の厚みを持たせます。
外壁の一番下部に設けられた空気の取り入れ口から新鮮な外気を取り込み屋根に近い上部の排出口へと空気が自然に対流するように精密に設計されます。
この仕組みの最大の目的は壁の内部に発生する湿気を外部へ速やかに逃がすことにあります。
室内から壁を透過して漏れ出た湿気や外壁の隙間からわずかに入り込んだ雨水などを空気の流れに乗せて乾燥させることで壁の内部に湿気が停滞するのを防ぎます。
現代の日本の木造住宅において建物の耐久性を長期間維持するために不可欠な標準的工法です。
【高温多湿な日本の気候風土における絶対的な必要性】
世界有数の多雨地域であり夏は高温多湿で冬は乾燥して寒冷という非常に過酷な気候風土を持つ日本において建物を湿気や腐食という見えない脅威から守り抜くために通気工法は極めて重要な役割を担います。
一昔前の日本の住宅では外壁材を構造体に直接貼り付ける直貼り工法が一般的でしたが住宅の高気密化や高断熱化が急速に進んだことで建物の内部で深刻な問題が多発するようになりました。
高気密化によって行き場を失った室内の湿気が壁の内部に侵入しそこで冷やされることで水滴に変わる現象が多発したのです。
この問題を根本的に解決するために普及したのが通気工法であり外部の新鮮な空気を持続的に取り込み続けることで日本特有の厳しい気候条件の中にあっても建物の内部を常に健康で乾燥した状態に保つことが可能となりました。
【壁体内結露という目に見えない静かなる脅威の恐怖】
住宅にとって最も致命的なダメージを与えるのは住人の目には全く見えない壁の奥深くで発生する壁体内結露と呼ばれる恐ろしい現象です。
人間が生活する上で料理やお風呂さらには人間の呼吸や汗からも毎日大量の水蒸気が発生します。
暖房によって暖められた室内空気は大量の水分を蓄えながら壁の隙間を縫って外部へ逃げようとします。
その際外の厳しい寒さによって冷やされた外壁材の裏側に衝突すると空気は急激に冷やされて飽和水蒸気量を下回り抱えきれなくなった水分が一気に水滴となって壁の内部に溢れ出します。
通気層が存在しない場合この発生した水分は行き場を失い壁の内部に長期間にわたって滞留し続け柱や断熱材を水浸しにしてしまうため壁体内結露は建物の寿命を静かにそして確実に削り取る最大の脅威と言えます。
【自然界の物理法則を巧みに利用した無動力の排湿システム】
通気工法の卓越した点は換気扇や送風機のような機械的な動力を一切使わずに自然界の物理法則である温度差と気圧差による空気の対流を巧みに利用している点にあります。
建物の外壁の一番下部である基礎コンクリートと土台の間付近に設置された水切りと呼ばれる部材の上部から新鮮な外気を壁の内部へと取り込みます。
取り込まれた空気は外壁材が太陽の熱で温められることや室内からのわずかな熱の移動によって温められ自然と強力な上昇気流を生み出し壁の中の通気層を伝って下から上へと絶え間なく昇っていきます。
最終的に屋根の軒下にある軒裏換気口や屋根の頂点部分に設けられた棟換気口から建物全体に溜まった熱気や湿気とともに外部へと放出されるという極めて合理的かつ半永久的に機能し続ける洗練されたシステムです。
【透湿防水シートと通気胴縁が果たす極めて重要な役割】
通気工法を成立させるために欠かせない部材が透湿防水シートと通気胴縁です。
透湿防水シートは外からの雨水の侵入を完全にシャットアウトしながらも壁の内部から発生した湿気だけは外に逃がすという特殊な性質を持ったシートでありこれを建物の構造材の外側に隙間なく張り巡らせます。
そしてそのシートの外側に一定の間隔で打ち付けられるのが通気胴縁と呼ばれる木材です。
この通気胴縁が外壁材を固定するための下地となると同時にシートと外壁材の間に物理的な空間を作り出します。
これらの部材がそれぞれの役割を完璧に果たすことで初めて家全体が呼吸するようなスムーズな空気の流れが生まれ外部からの水の侵入を防ぎつつ内部の湿気を排出するという相反する機能が両立するのです。
【木材腐朽菌とシロアリを徹底排除し建物の強度を維持する】
湿気が壁の中に閉じ込められた状態が長く続くと建物の屋台骨である柱や土台が致命的なダメージを受けます。
水分を過剰に含んで湿度が高くなると木材腐朽菌と呼ばれる恐ろしい菌が急速に繁殖し木材を構成する繊維成分を分解して栄養とするため感染した柱や土台は内部からスカスカのスポンジ状になり本来の強度が完全に失われます。
さらに湿潤状態の壁内部は湿った木材を好むシロアリにとって豊富な食料にありつける絶好の生息環境となり耐震性の著しい低下や倒壊の危険性を招きます。
通気工法によって壁の内部に常に新鮮な外気を循環させることは木材腐朽菌の繁殖条件である水分を奪い去ると同時にシロアリが寄り付きにくい過酷な乾燥環境を構築し建物の寿命を数十年単位で飛躍的に延ばすことに直結します。
【高性能断熱材のポテンシャルを引き出し遮熱機能も発揮】
通気工法は建物の構造体を守るだけでなく断熱性能の完全な維持と遮熱機能という毎日の生活を快適にする攻めの役割も果たしています。
現代の住宅には夏の暑さや冬の寒さを防ぐ高性能な断熱材が詰め込まれていますが繊維系断熱材は一度でも水分を含んでしまうと断熱性能が極端に低下します。
通気工法によって壁内を常に乾燥させることは高価な断熱材が持つ優れた性能を新築時から長期間にわたって百パーセント発揮させるために不可欠な条件です。
さらに猛暑の夏場において通気層は優秀な遮熱層として機能し外壁が受けた直射日光の膨大な熱エネルギーを層内の空気の対流によって屋根の上部からスピーディーに排熱します。
この卓越した効果により室内温度の異常な上昇を抑え省エネで快適な居住空間を維持できます。
【不備や手抜き工事が引き起こす通気経路の遮断リスク】
住宅に多大な恩恵をもたらす画期的な通気工法ですが施工において一つでも注意点を怠ったり技術的な不備があったりするとその効果は全く発揮されないばかりか建物の寿命を縮める引き金にもなりかねません。
最大の注意点であり最も発生しやすいトラブルが空気の通り道が設計の意図に反して途中で塞がれてしまうことです。
通気層を確実なものにするためには外壁材の張り方に合わせて通気胴縁の施工方法を変え空気が上に抜けるための隙間を一定間隔で空けておかなければなりません。
しかし知識のない職人が隙間なく密着させて施工してしまうとそこで空気の流れが完全にせき止められ湿気が滞留して致命的な結露を局所的に引き起こしてしまうため目に見えない部分の正確な施工が何よりも重要になります。
【リフォーム工事における通気層構築の圧倒的な難易度】
何もない更地の状態から新築の図面通りにゼロベースで通気工法を設計施工するのに比べ既に建っている住宅に対してリフォームや増改築の際に行う通気工法の施工は格段に高い技術力と深い専門知識そして豊富な現場経験が要求されます。
既存の建物の構造は一軒一軒全く異なり外壁の部分的な改修や既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねて張るカバー工法などのリフォームを行う場合外壁全体の厚みが大きく変わることで窓枠周りや軒先における通気層の入り口と出口の設計が非常に複雑になります。
見栄えだけを重視して隙間をコーキング剤で完全に塞いでしまったりすると壁の中では空気の流れが止まり深刻な結露が静かに進行してしまうためリフォーム時こそ確実な空気の通り道を確保する高度な施工技術が強く求められるのです。
【水回りリフォームと連動した防湿および通気の総合制御】
特にキッチンや浴室洗面所などの水廻りリフォームを伴う場合大量の水蒸気を日常的に発生させる場所の裏側の壁面は家の中で最も結露リスクが高い危険地帯となるため通気工法の重要性はさらに跳ね上がります。
これらの急所に対して既存の歪みや経年劣化を抱えた骨組みを最大限に活かしながらいかにして確実でスムーズな空気の通り道を新たに構築し直すかが建物の寿命を決定づけます。
室内で発生した湿気が壁内へ過剰に侵入するのを防ぐための防湿フィルムの適切な施工と万が一侵入してしまった湿気を確実に外部へと排出する通気層の連携により目に見える部分の使い勝手やデザイン性を最高水準に引き上げると同時に目に見えない通気層という家の呼吸器を健全な状態に再生させる総合的な住環境デザインが不可欠です。
【リノベーション株式会社が掲げる最高の普通という理念】
戸建から賃貸物件までの幅広いリノベーション事業や不動産運営事業を総合的に手掛けるリノベーション株式会社では住宅の資産価値を再生させる全てのプロセスにおいて華やかな内装デザイン以上に目に見えなくなる通気層の完璧な構築こそが最も重要であると確信しています。
同社がコーポレートメッセージとして掲げる最高の普通という言葉にはお客様が日々の生活の中で当たり前のように感じる安心感や快適さを最高レベルの技術と知見で裏打ちするという極めて強い決意が込められています。
札幌のような寒暖差が激しく内部結露が起こりやすい地域特性を熟知しているからこそ完成すれば永遠に見えなくなってしまう壁の裏側の施工に最も多くの時間を注ぎ込み当たり前の工程を一切妥協することなく最高水準の精度でやり遂げます。
【多重下請けを排除した自社大工による直接施工体制の強み】
通気工法はその優れたメカニズムを百パーセント引き出せるかどうかは施工を担う職人の技術力と現場での判断力に大きく依存します。
日本の一般的なリフォーム業界で常態化している多重下請け構造は元請けと実際の職人との間に情報伝達の致命的な齟齬を生み出し施工品質のバラつきや手抜き工事を生む最大の要因となっています。
リノベーション株式会社ではこの悪しき慣習を完全に打破し厳しい基準を共有した熟練の自社大工が現場を直接管理および施工する体制を構築しています。
これにより情報の齟齬を完全に防ぎ解体して初めてわかる現場ごとの複雑な構造や予期せぬトラブルに対しても瞬時に最適な空気の通り道を設計し直し正確な施工を行うことを可能にしている圧倒的な強みを持っています。
【専用部材の適切な使用と独自仕入れによる適正価格の実現】
完璧な通気層を構築するためには通気胴縁や防虫網通気見切り材といった専用の部材を適材適所に惜しみなく使用する必要がありますがこれらはコストアップの要因となるため手抜き業者の標的にされやすい部分でもあります。
リノベーション株式会社では自社直接施工による中間マージンの徹底排除に加え長年の実績によって確立された独自の仕入れルートを活用することで高品質な通気工法専用部材をメーカーや一次問屋から直接かつ適正価格で安定的に大量調達する仕組みを構築しています。
これにより一切の妥協を排した最高品質の工事を適正かつ低価格なコストパフォーマンスで提供し顧客のシビアなコスト要求に対して正面から応えながらも建物の寿命を決める見えない部分の品質を極限まで高めています。
【最長二十年の工事保証が付帯する施工品質への絶対的な自信】
独自の仕入れルートや自社施工によって削減されたコストは決して安売り競争に使うのではなくより確実で耐久性の高い副資材の採用や熟練職人の丁寧な施工時間に積極的かつ戦略的に投資されています。
この一切の妥協を排した通気工法の施工品質に対する絶対的な自信の裏返しが外装工事に対して業界トップクラスとなる最長二十年の工事保証を付帯している点に明確に表れています。
通常は長くても十年程度が限界とされる建築業界において厳密な自社基準をクリアした物件に対するこの超長期保証は法的安心感とともにお客様の大切な建物を腐食や劣化から生涯にわたって守り抜くという企業としての強烈な覚悟と長期的なサポート体制の充実を証明する強力な安心材料となっています。
【一般の個人のお客様へ向けた究極の安心をもたらす提案】
現在お住まいの戸建て住宅や分譲マンションのフルリフォームあるいはライフスタイルの変化に伴う増改築や外装水廻りの部分的な改修を検討されている一般の個人のお客様に対しリノベーション株式会社は単なる表面的な美しさの追求にとどまらない根本的な提案を行っています。
長年住み慣れた思い出の詰まった家でこれから先も何十年と安心して長く住み続けたいという切実な願いに応えるため徹底した現状調査を行い既存の建物に通気工法が採用されていなかったり機能不全に陥っていたりする場合は外壁を一旦剥がして下地から徹底的にやり直し完璧な通気層をゼロから構築し直す改修工事を実施します。
家を自発的に呼吸する健全な状態へと再生させることで地震に強くいつまでも快適に暮らせる究極の住まいを提供します。
【賃貸オーナー様の課題を解決する空室対策とバリューアップ】
所有するアパートやマンションの経営において長期的な空室対策と物件の資産価値の維持向上は賃貸オーナー様にとって事業の成否を分ける最大の課題です。
賃貸物件は換気頻度が予測できず結露によるカビの発生やクロスの剥がれが起こりやすい過酷な環境に置かれています。
内部結露による構造部の腐食は将来的に数千万円単位の予想外の修繕コストを発生させ投資の利回りを完全に破壊してしまうため通気工法による解決が重要です。
リノベーション株式会社は確実な通気工法を施すことで建物の長寿命化を図り将来的な大規模改修コストを大幅に抑制するバリューアップ提案をワンストップで支援しています。
清潔で快適な居住空間を維持しカビを激減させることは退去時の原状回復費用を削減し長期入居を促す最も強力な空室対策となります。