2022.09.15
金属サイディングの耐用年数は?寿命を延ばす方法や劣化のサインも解説
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
金属サイディングの特徴として、耐用年数が長いことがよく言われますが、適切なメンテナンスを行っていないと寿命を縮めてしまうことがあります。
痛んだところを放置してしまうとサビが広範囲に広がってしまったり、痛んだところから雨漏りしてしまったりと、外壁だけでなく住宅そのものにも影響が出てきてしまいます。
今回は、金属サイディングの耐用年数について。
寿命を延ばすメンテナンスのポイントや、劣化のサインについてもご紹介していきます!

金属サイディングの耐用年数は?他の壁材との違いも
金属サイディングとは、主にガルバリウム鋼板やアルミなどの素材で加工されている金属製の外壁パネルのことです。
水分を吸収しないため、耐久性が高いことも金属サイディングならではのメリットです。
他のサイディングの壁材に比べると軽い素材のため、家屋への負担が少なく耐震性が高いほか、断熱材と一体となっているため断熱性が高い素材でもあります。
金属サイディングの耐用年数は、20年〜40年ほどと言われています。
ただしサビには弱く、耐用年数を伸ばすためには定期的なメンテナンスが必要です。
築年数が経ってくると傷によるサビや塗膜の劣化が起きてくるので、築10年〜15年を目安にメンテナンスを行いましょう。
金属サイディング以外の壁材の耐用年数は?
サイディングの種類は金属系のほかに窯業系・木質系・樹脂系と大きく分けて4つあります。
窯業系は20〜40年、木質系は15〜30年、樹脂系は20〜30年が耐用年数の目安です。
金属サイディング同様に、この耐用年数の期間サイディングを維持するにはメンテナンスが不可欠です。
窯業系のサイディングは7〜10年、木質系だと8〜10年、樹脂系は10年〜20年ほどでメンテナンスが必要とされています。
壁材選びの際は、耐用年数やメンテナンスの必要な頻度なども考慮して選ぶと、築年数が経ってきた時にも対応しやすいですね。
塗装時期の見極めは?金属サイディングの劣化のサインも確認!
金属サイディングは、築年数が経ってくると劣化のサインが現れてきます。
劣化のサインを確認することで塗装時期を見極められるので、日頃の点検や変化の気づきも大切です。
劣化のサインにはどのようなものがあるか、確認していきましょう。
サビが発生している
金属サイディングは少しの損傷からでもサビが発生しやすいのがデメリット。
ただし、発生するケースにはいくつか原因があり、気をつければ防げるものもあります。
外壁の近くに自転車や工具など金属製のものを置いてしまったことで鉄粉が付着し、サビが発生してしまう「もらいサビ」。
この場合は、近くに金属製のものを置かないようにすることで防げます。
また、傷や凹みといった損傷をそのままにしておいたり、海が近くの地域の場合はサビが発生しやすいです。
なるべく損傷は早めに修理し、塩害の可能性がある場合は定期的な洗浄で予防することも大切です。
すでにサビが発生してしまっている場合には、塗装を検討しましょう。
塗膜の劣化が起きている
塗膜の劣化の原因には、太陽光(紫外線)や雨水寒暖差などの自然環境によるものや、地震・台風などの天災によるものがあります。
サイディングの塗膜が剥がれてしまうと、雨などの水分を吸収してしまい膨れが起こったり、ヒビ割れなどの原因になってしまいます。
また、水分を含んでしまうとカビや苔が生えやすくなってしまうので、カビや苔を見つけた際にも注意が必要です。
剥がれや膨れが起きていなくても、塗膜が劣化してくると、色合いの変化や質感のツヤがなくなるなどの質感の変化も起きます。
塗膜の劣化のチェックは日頃からしっかり行っておくと安心ですよ。
チョーキング現象が起きている
チョーキング現象とは、壁の表面に白い粉のようなものが現れることです。
「白亜化現象」とも呼ばれ、塗料の成分が劣化することで起きてしまいます。
チョーキング現象を確認した場合は、そろそろ塗り替えが必要なサイン。
放置せずに塗り替えを検討しましょう。
「外壁の粉吹き(チョーキング現象)はなぜ起こる?対処法や予防策」もあわせてご覧ください。
金属サイディングの耐用年数が短くなる要因、長くする方法は?

金属サイディングに使われている素材自体はサビにくいものですが、その上から塗られている塗膜には経年による劣化が起きてしまいます。
適切なメンテナンスを怠ってしまうと、耐用年数が短くなってしまう原因にも。
耐用年数をなるべく長くできるように、短くなる要因も含めてお手入れやメンテナンス方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
洗浄
ホースなどで水をかけて軽く埃や汚れを落とす作業は、家庭でも行うことができます。
埃や汚れがシミやサビの原因になる場合も多いので、年に1回程度は行っておくと耐用年数も保つことができそうです。
海の近くで潮風がある場合は、こまめに洗浄しておくと塩害対策になりますよ。
コーキング材のメンテナンス
サイディングボードを繋ぎ合わせる際に接着させる役割として、コーキング材が使用されています。
外壁の劣化はサイディングボードそのものだけでなく、つなぎ目となるコーキング材の劣化も影響してくるので、環境にもよりますが5〜10年程でコーキング材の打ち直しも必要です。
破損部分の補修
表面に傷ができると損傷から劣化が進んでしまい、放置していると寿命を縮める原因に。
早めに補修を行っておきましょう。
また、サビが進行して穴が空いてしまったり、何かをぶつけて凹んでしまった場合は、部分的な張り替えが必要となってきます。
金属サイディングは適切なメンテナンスが耐用年数を延ばす
金属サイディングの耐用年数は30年〜40年ほどですが、定期的なメンテナンスは必要です。
金属の素材そのものは耐久性が高いものですが、その上から塗られている塗膜にはどうしても劣化が生じてしまいます。
金属サイディングの場合は、築10年〜15年ほどがメンテナンスを行う目安とされています。
劣化の主なサインはサビ、塗膜の剥がれや膨れ、質感の変化、チョーキング現象など。
いずれも放置してしまうと劣化が進み、穴があいてしまうなど、耐用年数より早く寿命を迎えてしまいます。
金属サイディングは状態を日頃からチェックし、劣化の症状があった場合には塗装メンテナンスを行うようにしましょう。
塗装のほかにも洗浄、コーキング材のメンテナンス、破損部分の補修などをこまめにしておくのも耐用年数を延ばすポイントです。
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