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リフォームの⾖知識

2025.11.16

家の凍結防止対策を解説!水道管と外壁を守る方法

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

冬が近づくと気になるのが、水道管や外壁の凍結トラブル。

「朝起きたら水が出ない」「外壁にひび割れができていた」といった経験はありませんか?

北海道などの寒冷地はもちろん、温暖な地域でも寒波の影響で凍結被害が発生することがあります。

 

今回は、水道管の凍結を防ぐ具体的な方法や、万が一凍ってしまった場合の対処法を詳しく解説します。

 

あわせて、見落とされがちな「外壁の凍害」についても、原因と効果的な予防策を紹介しますのでぜひご覧ください。

凍結防止対策

 

 

家の水道が凍結するのを防ごう!防止策や対処法は?

水道管の凍結は、ただ水が出なくなるだけでなく、場合によっては破裂を招くこともある深刻なトラブルです。

 

一般的に、気温がマイナス4℃以下になると水道管の凍結の危険があるといわれています。

ただし、設置環境によってはそれより高い気温でも凍ることがあります。

 

特に以下のような場所は要注意です。

  • 屋外でむき出しになっている水道管
  • 北側など日当たりの悪い場所の蛇口
  • 風が直接当たる場所にある給湯器
  • 家の影にある水道メーター

 

天気予報で最低気温がマイナス4℃以下になるときは、就寝前にしっかり凍結対策を行いましょう。

 

水道管凍結を防ぐ5つの方法

水道管の凍結は、事前の備えで防ぐことができます。

効果的な5つの方法をご紹介します。

 

①水道管・蛇口・給湯器を保温する

水道管に保温材や断熱テープを巻くことで、凍結リスクを大幅に減らせます。

ヒーターケーブルや凍結防止カバーもホームセンターなどで購入可能です。

メーターボックス内の配管は露出していることが多いため、布や発泡スチロールなどで保温しておきましょう。

 

②水道周りの水分を拭き取る

濡れたままの水道管や蛇口を放置すると、付着した水が夜間に凍ってしまい危険です。

屋外だけでなく室内でも、水まわりの水滴はその都度拭き取り、乾いた状態を保ちましょう。

 

③水道管内の水を抜く

寒冷地の住宅には「水抜栓」が備わっている場合が多く、冷え込みが予想される夜は水抜きを行うと安心。

全ての蛇口を閉めてから水抜栓を操作し、蛇口を開けて水が抜けるのを確認しましょう。

給湯器やボイラーの止水栓・水抜きも忘れずに行うのがポイントです。

 

④就寝前に少量の水を流しておく

水抜き設備がない場合は、夜間に蛇口を少し開けて水を細く流しておくと凍結しにくくなります。

鉛筆の太さほどの水量を目安に、流れが止まらない程度に設定します。

地域や使用量によって差はありますが、一晩あたりの水道代は数十円程度で、ためた水は洗濯などに再利用できます。

 

⑤追いだき機能付きの浴槽に水を残す

追い炊き機能がある浴槽の中には、気温の低下を検知して自動で水を循環させる機能があるものもあります。

給湯器の機能を確認して、自動循環機能がある場合は循環口の5cmほど上までお湯を残しておきましょう。

 

水道管が凍結したときの対処法

あらかじめ凍結対策をしていても、急激な寒波や降雪などで水道管が凍結してしまうこともあります。

その際は慌てずに、以下の方法で解凍を試みましょう。

 

タオルをかけてぬるま湯をかける

水道管が破損して水が出ない場合はタオルをかけてその上から50℃前後のぬるま湯をゆっくりかけましょう。

熱湯を使うと急激な温度変化で水道管が破損する恐れがあるため、絶対に避けてください。

 

ドライヤーやカイロで温める

ドライヤーをあてて少しずつ温める方法も有効です。

一定の温度でゆっくり温めることで、無理なく解凍できます。

 

破裂した場合はすぐに連絡を

もし水道管が破裂した場合は、すぐに大元の止水栓を閉め、水道局または指定業者に連絡を。

寒波時は修理依頼が集中し、修理が数週間待ちになることもあります。

集合住宅では隣室への漏水トラブルにもつながるため、早急な対応が必要です。

 

トイレやお風呂の凍結対策も忘れずに

寒さが厳しい地域では、トイレや排水口の水まで凍ることがあります。

旅行などで家を不在にする場合は凍結対策を行うと安心です。

 

トイレの水抜きは、タンクに水が入らないようにして中の水を空にします。

便器の封水を抜いてしまうと下水の臭いが上がってくるため、不凍液をコップ一杯ほど入れておくのがおすすめです。

 

また、北側や風通しの悪い場所にある浴室は特に冷えやすいため、夜は蛇口から細く水を流し続けると安心です。

 

 

家の外壁の凍結も注意!凍害の怖さと対策

外壁

水道管だけでなく、外壁の凍結による「凍害」も見逃せません。

 

凍害とは、外壁に染み込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、外壁を劣化させる現象。

気温がマイナス2℃を下回ると発生しやすく、北側の壁やコーキング周辺、窓下など水分がたまりやすい場所で多く見られます。

 

日中の暖かいときに溶けてまた水に戻り、夜にまた凍るというサイクルを繰り返すことで、外壁のひび割れや外壁材の剥がれにつながります。

 

凍害は一度発生するとどんどん進行してしまい、最悪の場合は建物そのものにもダメージを与え、大がかりな修繕が必要になるケースもあります。

 

北海道や東北などの寒冷地で発生しやすいですが、全国的に見ても冬場には注意が必要です。

特に、水分を吸収しやすい窯業系サイディングは凍害が起きやすく、外壁の経年劣化で塗膜の防水性が失われるとさらにリスクが上がります。

 

窯業系サイディングの凍害リスクについてより詳しく知りたい方は、「窯業系サイディングの凍害は深刻な問題!症状と対策方法を解説」のコラムもご参考ください。

 

凍害に強い金属サイディングがおすすめ!

凍害のリスクを抑えたいなら、水を吸収しない金属サイディングへの外壁リフォームが断然おすすめです。

 

金属サイディングは水を吸収しない性質のため、凍害が起きることはありません。

特に北海道のような寒冷地では、凍害の心配が少なく断熱性に優れた金属サイディングは最適な外壁材といえるでしょう。

 

また、外壁は日頃のメンテナンスで、凍害や劣化を防ぐことができます。

定期的な点検・補修や、外壁塗装の塗り替えなどを実施しましょう。

 

金属サイディングはメンテナンス周期も10~15年程度と長く、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

 

一方、窯業系サイディングでは塗装を繰り返しても徐々に効果が薄れ、最終的には張り替えが必要になるケースが大変多いです。

 

凍害が起きやすい寒冷地では、金属サイディングを選ぶことで、将来的なメンテナンスコストを抑えられます。

 

また、金属サイディングは断熱材と一体になった構造のため、断熱性も高いです。

外壁を含む断熱リフォームについては以下のコラムもぜひご覧ください。

 

北海道で断熱リフォームを成功させる!リフォーム方法から補助金まで

外壁の断熱リフォームは効果大!必要性や種類、費用まで詳しく解説

 

 

家の水道や壁の凍結防止対策を知って快適な冬を過ごそう

冬の凍結対策は、水道管と外壁の両方に注意を向けることが大切です。

 

水道管はマイナス4℃以下で凍結しやすく、保温や水抜き、水を流し続けるなどの工夫で防止できます。

凍ってしまった場合は、ぬるま湯やドライヤーで優しく解凍を。

 

外壁の凍害は、放置すると構造体にダメージを与える恐れがあります。

 

定期点検や外壁塗装、そして金属サイディングへのリフォームが有効な対策です。

 

北海道・札幌近郊のリフォームなら、寒冷地に強いリノベーション株式会社へご相談ください!

お客様のご要望に合わせたリフォームのご提案をいたします。

 

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