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リフォームの⾖知識

2025.06.05

寒冷地仕様の外壁の違いは?長持ちする外壁リフォームを解説!

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

北海道・札幌をはじめとする寒冷地での外壁選びでは、見た目の美しさだけでなく、厳しい冬の寒さや凍結・融解の繰り返しに耐えられる性能が求められます。

 

実際に、外壁のリフォームを検討されているお客様から、「凍害が心配」「どんな外壁材が寒冷地に適しているの?」といったご相談を多くいただきます。

 

今回は、寒冷地での外壁の課題となる凍害の詳細や、寒冷地仕様の外壁の違い、そして最適なリフォーム方法について詳しく解説していきます。

 

寒冷地に最適な外壁材の選び方や、長持ちするリフォームのポイントをお伝えしますので、寒冷地で外壁リフォームを検討している方はぜひご覧ください!

寒冷地仕様の家

寒冷地で外壁を考えるときの課題点から確認!

寒冷地での外壁選びでは、まず「凍害」について正しく理解しておく必要があります。

 

凍害とは、外壁材に浸入した水分が凍結と融解を繰り返すことで起こる、外壁の劣化現象のことです。

 

水は凍ると体積が増加し、この凍結膨張によって外壁内部に強い圧力がかかります。

気温が0℃を下回ると外壁に浸入した水が凍結し、外壁の隙間を内側から押し広げて新たな隙間が生まれます。

 

そして気温が上昇して氷が解けると、今度はその隙間に新たな水が浸入し、再び凍結することでさらに隙間が拡大していくのです。

このような凍結融解作用が繰り返されることで、外壁材の劣化が進んでいきます。

 

凍害による具体的な被害として、まず初期症状では外壁のひび割れが現れます。

 

さらに進行すると、外壁の表面部分が部分的に飛び出すように剥がれる「ポップアウト現象」が発生。

最終的には「スケーリング」と呼ばれる、外壁が大きく剥離・剥落する深刻な状態にいたります。

 

特に窓枠のアルミサッシ周辺、通気口や換気扇口の周辺、風呂や台所に近い部分の外壁など、湿気や水気が多い場所で凍害が発生しやすいです。

 

人気の外壁材「窯業サイディング」は凍害に弱い

現在の住宅では、外壁材としてリーズナブルな窯業系サイディングを採用するケースが多いです。

 

しかし、窯業系サイディングは耐水性が低いため、塗装の劣化部分などから水が染み込むと凍害の原因に!

実際にリノベーション株式会社にも、「安さに惹かれて窯業サイディングにしたけれど、凍害で外壁がすぐに劣化してきてしまった」というご相談がたくさん寄せられています。

 

寒冷地では窯業サイディングに塗装で対処をしても、外壁の劣化が進みやすいです。

その結果、結局金属サイディングでの上貼りか、窯業サイディングの張替えが必要になってしまうケースがほとんどで、困っている方が多くいます。

 

寒冷地における窯業サイディングへの塗装は、その場しのぎの対策に過ぎず、根本的な解決にはならないのです。

寒冷地仕様の外壁にはどう違いがある?リフォームのポイントを解説

寒冷地仕様の外壁として最もおすすめなのは、金属サイディングです。

 

「窯業サイディング+塗装」が化粧品のファンデーション程度の表面的な保護だとすると、金属サイディングはヘルメット並みの金属のお面をかぶるようなもの。

 

耐久性・耐候性には圧倒的な違いがあります。

 

金属サイディングは表面が金属でできているため、水分を一切吸収しません。

そのため、凍害の原因となる水の侵入と凍結・融解が起こらず、寒冷地でも凍害の心配がないのです。

 

また、金属サイディングの多くは断熱材と一体成型されており、優れた断熱性能を有しています。

冬の厳しい寒さから住まいを守り、暖房効率の向上にも貢献して光熱費の削減効果も期待できます。

 

さらに、金属サイディングは非常に軽量で、リフォームでは既存の外壁の上に重ね張りする工法が可能です。

 

これにより工事期間の短縮と費用の削減が実現でき、ストレスなくリフォーム工事を進めることができます。

 

寒冷地仕様に詳しいリフォーム会社を選ぶこともポイント

寒冷地での外壁のリフォームでは、寒い地域・降雪のある地域に最適な外壁を提案できる、経験・知識ともに豊富なリフォーム会社を選ぶことが大変重要なポイントです。

 

リノベーション株式会社は、札幌を拠点として長年にわたり多くの外壁リフォームに携わってきた実績があります。
寒冷地ならではの多くのお悩みに対応してきた経験から、「”今だけ”で終わらない、本当に長く住める家をつくりたい」と考えています。

 

一時的な対処ではなく、根本的で持続的な住環境の改善に向き合っており、寒冷地での豊富な実績やノウハウを総動員して、お客さまに安心して長く住み続けていただける住まいの実現を目指していますので、お悩みの際はぜひご相談ください。

 

お客様の希望に沿いながら、長く快適に住めるリフォームをサポートします。

 

窯業サイディングの特徴や寒冷地での問題点については、「窯業系サイディングのメリット・デメリットは?使うことでの問題点」でより詳細に解説していますので、あわせてご覧ください。

 

 

もしすでに凍害が発生しているなら、どう修繕するべき?

割れる外壁

すでに外壁に凍害による被害が発生している場合は、早急な対応が求められます。

 

初期段階のひび割れであれば、シーリング材を充填する補修で対応可能です。

ポップアウト現象が発生している場合は、剥がれ落ちた部分の深さに応じてシーリング材での充填やパテでの補修を行います。

 

最も深刻なスケーリングが発生している場合は、サイディング外壁であれば該当部分を張り替えます。

 

コンクリート外壁であれば内部の鉄骨部分まで削り、防錆処理を施してからモルタルで埋める大掛かりな工事が必要になります。

 

しかし、これらの修繕方法は全て対症療法に過ぎず、根本的な解決にはなりません。

凍害が一度発生した外壁は、同じ条件が続く限り再び同様の被害が発生する可能性が高いからです。

 

そのため、真の解決策として金属サイディングへの張り替えが最も有効な対処法といえます。

金属サイディングに張り替えることで、水分の浸入を根本から防ぎ、今後の凍害発生を完全に防ぐことができます。

 

断熱性能の向上や外観の一新といった追加のメリットも得られるので、長期的に見て最もコストパフォーマンスの高い選択といえるのではないでしょうか。

寒冷地に最適な外壁仕様を理解してからリフォームを

寒冷地での外壁リフォームでは、凍害対策が最重要課題となります。

 

人気の高い窯業サイディングは水分を吸収しやすく凍害のリスクが高いため、寒冷地仕様の外壁としては金属サイディングが最適です。

金属サイディングは水分を吸収しないため、凍害は発生しません。

また、優れた断熱性で快適に、軽量のために重ね張り工法が可能で短納期・低コストで外壁リフォームが実現します。

 

すでに凍害が発生している場合、劣化箇所を修繕しても結局は一時的な対処に過ぎず、また凍害が起こる可能性があり、根本的な解決には金属サイディングへの張り替えが効果的です。

 

寒冷地に精通した経験豊富なリフォーム会社を選び、長期的な視点で外壁選びを行うことが、安心して住み続けられる住まいづくりの鍵となります。

 

北海道・札幌近郊の外壁リフォームなら、リノベーション株式会社へ。

お客様のご要望に合わせた外壁リフォームのご提案をいたします。

 

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