2024.10.20
メンテナンスフリーの外壁はある?管理や修繕が少なくて済む方法
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
家のメンテナンスはなるべく手間をかけたくないですよね。
そのため、「メンテナンスフリーの外壁はあるのだろうか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から伝えますと、「メンテナンスしなくて良い」という意味での「メンテナンスフリーな外壁」は存在しませんが、手間が比較的少ないという意味では近い外壁材があります。
そこで今回のコラムでは、メンテナンスフリーに近い外壁材について、その特徴や長持ちさせる方法を解説します。
また、メンテナンスの手間がかかりやすい外壁材についてもご紹介しますので、ぜひあわせて参考にしてください!

メンテナンスフリーは存在しないが近い外壁はある!
冒頭でもお伝えしたように、「メンテナンスが不要」という意味での「メンテナンスフリーな外壁」は現在存在しません。
将来的にメンテナンス不要の画期的な外壁材が開発される可能性は別として、現時点での外壁材は、多かれ少なかれ、清掃や補修、塗装などを行い、美観や耐久性を維持する手間がかかります。
ハウスメーカーや工務店などが言うメンテナンスフリーとは、「保証期間内はメンテナンスをする必要がないから、手間がかかりにくい」「耐久性が高いので、補修の頻度が少ない」といった意味合いなのです。
メンテナンスフリーに近い外壁なら「金属サイディング」がおすすめ
「メンテナンスが必要ない」という外壁材はありませんが、「メンテナンスの手間が比較的かかりにくい」外壁材としては、金属サイディングをおすすめします。
なぜなら金属サイディングは、ほかの外壁材と比較してメンテナンス頻度が少なく、長期間にわたって性能を維持しやすいからです。
温度変化や外的なダメージに強く、紫外線にも強い特徴があり、ひび割れや欠けが発生しにくいだけでなく、色あせもしにくいメリットがあります。
外壁の表面が変化しにくいということは、塗膜の密着も安定し、塗装の効果が継続しやすく、美観を保ちやすくなります。
塗り替えや補修など、補修の必要性も下がるというわけです。
初期費用が安いことで一般的な窯業系サイディングと比べてみると、下記のように、メンテンナンスの目安期間が異なり、長持ちしやすいのがわかります。
- 金属サイディングの場合:10~15年ほど
- 窯業系サイディングの場合:7~10年ほど
窯業系サイディングなどの耐久性が「お化粧程度である」ことに比べ、金属サイディングは「ヘルメットをかぶっているくらい別次元のレベルである」といえるでしょう。
金属サイディングには高い耐久性以外の魅力もある
金属サイディングには、高い耐久性のほか、優れた断熱性や耐震性、凍害※に強いといった魅力があります。
※凍害=外壁材に含まれる水分が凍結と融解を繰り返し、ひび割れなど劣化する現象
断熱材と一体化した構造によって熱伝導率が低いため、外気に影響を受けにくく、暑い時期にはより涼しく、寒い時期にはより暖かい室内温度を保ちやすいのです。
軽量なので住宅全体も軽くなり、地震が起きた際の建物の「揺れ」の負担を軽減します。
また、水を吸収しないため、寒い地域でも凍害の心配がありません。
金属サイディングの特徴は「金属サイディングの種類を詳しく!特徴・価格・選び方のポイントまで」でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
メンテナンスフリーに近い金属サイディングを長持ちさせる方法
金属サイディングはそもそも「メンテナンスフリー」に近い外壁材ですが、次の2点に気を付けることで、さらに長持ちしやすくなるでしょう。
- 耐候性・防錆性に優れた塗料を選択する
- 定期的に点検する
この2点について、さらに詳しく解説します。
長持ちさせる方法①耐候性・防錆性に優れた塗料を選択する
1つ目のポイントとしては、耐候性・防錆性に優れた塗料を選ぶことです。
耐久性の高い金属サイディングですが、実は錆びやすい、腐食しやすいという特徴もあるからです。
とはいえ、その弱点は素材そのままの場合の話であり、適切な塗料を使って保護すれば、寿命を延ばすことにつながります。
使用する塗料は、以下の特徴を持つものを選びましょう。
- 高い耐候性:紫外線による劣化を防ぎ、色あせや光沢の低下を抑制する
- 優れた防錆性能:湿気や塩分から金属を守る強固な保護膜を形成する
- 柔軟性のある塗膜:寒暖差で外壁が伸び縮みしても、塗膜がひび割れたりしにくい
- 高い密着性:下地との密着性が高く、長期間保護効果を維持する
ただし、素人では最適な塗料を選ぶことが難しいですし、工法によって最適なものも異なりますので、「上記の性能を備えたい」と施工業者に相談するのがおすすめです。
長持ちさせる方法②定期的に点検する
2つ目のポイントは、定期的に「外壁がどんな状態であるか」を点検することです。
もちろん、数カ月に一度プロの点検サービスを利用するというのも良い方法ですが、普段から「問題はないだろうか」と意識しておくことをおすすめします。
劣化のサインを発見し、早期に適切な対処が行えるからです。
チェックしたいのは、主に下記のポイントとなります。
- 汚れや藻などが付着していないか
- 色むらや色あせがないか
- 傷や凹みがないか
- 表面に触れて白い粉が手に付着しないか(チョーキング現象)
- シーリング(コーキング)材は劣化していないか
汚れや色あせ、チョーキング現象などが発生しているときは、その原因として、紫外線や天候による影響で塗膜が劣化している可能性が考えられます。
また、傷や凹み、シーリング材の劣化が進むと、内部に湿気が入り込み、外壁の劣化を進ませる要因になりかねません。
劣化のサインを見つけ次第、部分補修や清掃などを適宜行うことが大切です。
逆にメンテナンスが多くなる外壁は?

逆にメンテナンスが多くなる外壁としては、窯業系サイディングが挙げられます。
窯業系サイディングは水を含みやすい性質から、雨や雪などの影響が大きい面があったり、寒冷地では特に凍害のリスクが高かったりと、劣化しやすいです。
劣化の程度がひどくなれば、大掛かりな工事も要するでしょう。
初期コストが安価であるという考えから利用される事例は多いものの、長期的には費用がかさんでしまう可能性があります。
実際寒冷地では、築20〜30年経過すると、塗装を繰り返しても効果が薄れ、最終的には金属サイディングでの上貼りか、窯業系サイディングの全面張替えが必要になることが多いです。
つまり、寒冷地における窯業系サイディングへの塗装は一時的な対策に過ぎません。
また、凍害以外にも、ひび割れや剥がれ、変色などの劣化が比較的早く進行しやすいというデメリットも。
これらの要因から、初期コストは低くても、長期的には維持管理にかかる費用と手間が大きくなる外壁材といえるでしょう。
窯業系サイディングにして後悔した例は、「窯業系サイディングは後悔が多い!その理由やおすすめの外壁を解説」で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
メンテナンスフリーに近い外壁材を選ぶなら金属サイディングがおすすめ!
「メンテナンスが必要ない」という意味のメンテナンスフリーな外壁材はありませんが、近いものとしては、金属サイディングをおすすめします。
高い耐久性と耐候性を持ち、ひび割れや欠けが発生しにくく、色あせも少ないため、塗り替えや補修の頻度を抑えやすいからです。
優れた断熱性や耐震性、凍害への強さも魅力です。
耐候性・防錆性に優れた塗料の選択や定期的な点検を行うことで、さらに長持ちさせられるでしょう。
初期費用が安い窯業系サイディングは、水を含みやすいので凍害のリスクが高く、寒冷地では特に、費用がかさむ可能性があります。
長期的な視点で見ると、金属サイディングのほうが、メンテナンスの手間とコストを抑えやすいと言えるでしょう。
リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。
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