2021.09.14
外壁塗装のシリコン塗料とは?特徴や種類、メリット・デメリットも
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
外壁塗装の塗料にはさまざまな種類がありますが、近年人気なのが樹脂や顔料が含まれた「シリコン塗料」。
耐用年数やリーズナブルな価格など、多くの外壁塗装で使用されている塗料です。
今回は、外装塗装のシリコン塗料について。
シリコン塗料の特徴や種類、メリット・デメリット、費用の相場や最適な方法などとともにご紹介します。
外壁塗装のシリコン塗料とは?特徴や種類をご紹介
シリコン塗料とはその名の通り、シリコンやアクリルが主成分の樹脂や顔料(着色剤)が含まれた塗料のこと。
正式にはアクリルシリコン塗料といい、水やシンナーなど希釈材を混ぜて外壁に塗装します。
外壁など住宅の塗装に使用する塗料の種類には、シリコン塗料のほかに「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「フッ素塗料」があります。
シリコン塗料は塗料の中でも耐用年数と費用のバランスが非常によく、コストパフォーマンスの高い塗料で、近年人気が高まっています。
シリコン塗料の種類
シリコン塗料には、水で薄める「水性」とシンナーで希釈する「油性」があります。
水性は水を使用するため刺激臭がないうえ、環境にも優しい塗料として外壁塗装では主流となってきています。
また、油性には「溶剤」と「弱溶剤」がありますが、「弱溶剤」の方がシンナーの刺激臭は少ないため人気です。
そして水性と油性(溶剤・弱溶剤)には、それぞれ「1液型」と「2液型」があります。
1液型
塗料缶1缶で構成。
水やシンナーで薄めて使用するため施工が簡単です。
ただし、すべての素材に対応しているわけではなく、塗装できない素材もあります。
2液型
塗料液(主剤)と硬化剤の2缶で構成。
正確な比率で2缶を混ぜ合わせる必要があるなど、塗装には知識の技術が必要です。
ただし、1液型にくらべて持ちがよく、さまざまな素材に塗装できます。
さまざまなメーカーがシリコン塗料を出していますが、例えば「水性1液型」「溶液2液タ型」というようにタイプが表示されています。
外壁塗装のシリコン塗料のメリット・デメリット
外壁塗装の塗料を選ぶ際には、メリットもデメリットも知っておくことが大切です。
シリコン塗料のメリットとデメリットを見ていきましょう。
シリコン塗料のメリット
ツヤ感があり仕上がりがきれい
シリコン塗料は高光沢な塗料で、ツヤのある仕上がりになります。
汚れがつきにくい
光沢のあるシリコン塗料は汚れがつきにくく、雨やホコリなどを弾きます。
撥水性がある
塗膜が硬く撥水性があるため、耐水性に優れています。
熱に強い
シリコン塗料の種類によっては600℃の熱に耐えられるものもあります。
紫外線による劣化への抵抗力が高い
高い耐候性を誇り、光沢保持率が高いためチョーキング現象が起こりづらいです。
内部結露やカビが起きにくい
透過性があるため雨水を通さず、さらに塗料内側の湿気を外へ放出します。
そのため、湿気による内部結露やカビを防ぐ働きもあります。
シリコン塗料のデメリット
ひび割れが起こりやすい
ウレタン塗料などほかの塗料にくらべて弾性が低いシリコン塗料は、塗膜部分が硬いためひび割れが起きやすいです。
アクリル塗料とウレタン塗料にくらべて施工費用が高い
アクリル塗料やウレタン塗料で塗装した場合にくらべて、施工費用は高くなります。
フッ素塗料にくらべて長持ちしない
高グレードのフッ素塗料の耐用年数が12〜20年に対し、シリコン塗料は7〜15年と短いです。
重ね塗りに向かない
シリコン塗料は塗料を弾く性質があるため、その上から重ね塗りすると塗膜の密着性が悪くなる可能性があります。
塗装には知識と技術が必要
付着率が弱いシリコン塗料の扱いは、高い技術と豊富な知識がないと非常に困難です。
そのため、DIYなど素人が塗装する際には避けた方が良いでしょう。
外壁塗装のシリコン塗料の費用相場は?
シリコン塗料を用いて外壁塗装を行う場合の費用は、1㎡あたりの単価で見ると2,200~3,500円/㎡程度(下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りの場合)が目安です。
水性・油性で見ると、油性のほうが少し高くなります。
また、高性能なセラミックシリコンなどを使ったグレードの高い塗料であれば、一般的なシリコン塗料によりも約2倍の価格になることもあります。
他の塗料の相場も比べて見ると、アクリル塗料が1,000円~1,600円/㎡程度、ウレタン塗料が1,700円~2,200円/㎡程度で若干安価。
フッ素系塗料は少し高く、3,500~4,800円/㎡程度が目安となっています。
シリコン塗料はアクリル塗料やウレタン塗料にくらべて施工価格は高いですが、耐用年数が長いため、1㎡あたりの施工単価を耐用年数で割るとコストパフォーマンスは高いでしょう。
塗料代のほかに足場代・下地処理代・業者諸経費などが別途かかります。
外壁塗装をする前に!張り替えが最適な場合も
今回ご紹介した通り、シリコン塗料は耐用年数と価格のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料と言えます。
しかし、外壁塗装を行った家でも結局は塗装だけだと長く持たなかったり、寒冷地では凍害を完全に防ぐことができなかったりするケースもあります。
そのため、最終的に「金属サイディング」によるカバー工法(重ね貼り)や、「窯業系サイディング」による張り替えを行うという場合も多いです。
とくに北海道など寒冷地の場合は、金属サイディングはひび割れや凍害の心配がなく断熱性のあるため、おすすめの外壁材の1つです。
どの外壁材が良いかはお住まいの地域などによっても異なりますので、まずは業者に相談してみてくださいね。
外壁塗装に人気のシリコン塗料、寒冷地は金属サイディングという選択も
シリコン塗料(アクリルシリコン塗料)は、シリコンやアクリルが主成分の樹脂や顔料(着色剤)が含まれた塗料で、水やシンナーなど希釈材を混ぜて外壁に塗装します。
防汚性や耐候性などが高くコストパフォーマンスの良いシリコン塗料ですが、ひび割れのしやすさや塗装に専門性がいるなどデメリットもあるため、塗装前に知っておくことが大切です。
外壁塗装の塗り替えを検討している場合、寒冷地にお住まいの方は凍害に強い「金属サイディング」によるカバー工法(重ね貼り)や、「窯業系サイディング」による張り替えも選択肢の1つです。
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