2022.01.05
断熱材と一体になった金属サイディングのメリット・デメリットとは?
こんにちは!札幌の戸建・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
お家の外壁材にはさまざまな種類がありますが、その中でも最近注目を集めているのが「金属サイディング」。
施工のしやすさや耐久性・耐震性に優れていることで人気のある建材ですが、中でも断熱材と一体になった製品がよく選ばれています。
しかし、デメリットとなる部分ももちろんあります。
そして、外壁を長持ちさせるためにはメンテナンスも重要です。
そこで今回は金属サイディングに使われる断熱材の詳細や、サイディングのメリット・デメリット、メンテナンスについてご紹介します!

金属サイディングは断熱材と一体になっている?
まずは金属サイディングについてご紹介。
外壁の仕上げに使われる板材をサイディングといい、金属サイディングもその1つ。
サビ防止の塗膜を塗った金属製の「表面材」と、ラミネート紙とアルミ箔でできた「裏面材」で「断熱材」をはさむという三層構造になっています。
なかには断熱材が使用されていないものもありますが、市場に出回っているものの多くは「断熱材一体型」です。
窯業系など他のサイディング材と比べると軽いため、施工がしやすく耐震性に優れているという特徴があります。
また、耐食性・耐久性や断熱性に優れているというところも大きな特徴です。
表面材に使われる金属は、ガルバリウム鋼板(アルミニウム・亜鉛・シリコンの合金)やアルミニウム合金など。
ガルバリウム鋼板はアルミニウム・亜鉛・シリコンを混ぜ合わせてできた合金で、他の金属サイディングよりもサビに強いという特徴を持ちます。
一方、アルミニウム合金は軽量で建物への負担が少なく、加工しやすいということで選ばれることが多い素材です。
金属サイディングに使われる断熱材は、ポリウレタンフォームなど発泡プラスチック系断熱材。
気泡が集まったような構造で、その中に熱を閉じ込めて屋内の温度を一定に保つ役割を持ちます。
裏面材には、輻射熱を反射する役割を持つアルミラミネート加工紙を使用。
断熱材からの熱を遮断するため、断熱性をさらに高めてくれます。
当社で取り扱っている断熱金属サイディングは、全て表面材にガルバリウム鋼板・ガルファンを採用しています。
断熱材には、高い断熱性を持つ硬質ウレタンフォームとイソシアヌレートフォームを使用。
ちなみに、当社の厚さ15mmの断熱金属サイディング1枚と同じ断熱性能を得たい場合、窯業系サイディングだと約6倍、外壁モルタルだと約40倍の厚さが必要となります。
このことからも、断熱金属サイディングが優れた断熱性能を持っていることがわかるかと思います。
なお、金属サイディングについては「金属サイディングの特徴とは?メンテナンスやリフォームについても詳しく!でも詳しく解説しています。
ぜひご覧ください!
金属サイディングのメリット・デメリットをご紹介

新築住宅やリフォームに使われる外壁材として人気の金属サイディング。
さまざまなメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
それぞれ、どのようなものがあるかをご紹介しましょう。
金属サイディングのメリット
金属サイディングのメリットには、次のようなものがあります。
優れた断熱性
金属サイディングは、断熱性と一体になっていることで高い断熱効果を発揮します。
断熱材が建物の内側に伝わるのを防ぎ、さらにアルミラミネート加工紙でできた裏面材が輻射熱を反射。
断熱材と裏面材の相乗効果が、優れた断熱性を生み出し、夏の熱気や冬の冷気が屋内へ侵入するのを防ぎ、屋内の暖房の熱やクーラーの冷気が屋外に放出されるのを抑えてくれます。
高い耐震性
金属サイディングが耐震性に優れているの理由は、その重さにあります。
地震によって加わる建物への負荷の大きさは、建物の重量によって変化します。
重量が大きいと、揺れによって起こる遠心力も大きくなるので負荷が増大し、被害が大きくなります。
金属サイディングの重さは、窯業系サイディングの約1/4、外壁モルタルの約1/10程度。
外壁材が軽いと、建物にかかる負荷も軽減されるため、金属サイディングは耐震性に優れていると言えるのです。
また、金属自体が高い強度を持つので、地震によるひび割れの心配がいらないというメリットもあります。
凍害への心配が少ない
凍害とは、寒冷地や冬場に発生する外壁の損傷のこと。
外壁にしみ込んだ水分が凍結し、外壁を内側から破壊していくことで起こります。
窯業系サイディングや外壁モルタルの場合、塗装がはがれると外壁に水がしみ込んでしまいます。
一方、金属サイディングは表面材が金属製であるため、水分が浸透せず外壁を守ってくれるのです。
防音性に優れている
断熱材と一体型の金属サイディングは、防音性にも優れています。
断熱材一体型の金属サイディングを屋根に使用した場合、外の騒音が80dB(デジベル)から28dBへ、屋根の雨音が70dBから31dBへ低減したというデータもあります。
普段の生活で静かだと感じるのが45dB以下とされていることから、かなりの防音性を持っていることがわかりますね。
モダンで洗練された印象を与えてくれる
金属サイディングのフラットでメタリックな質感は、外壁にモダンで洗練された印象を与えてくれます。
シンプルで大人っぽいデザインを求める人には、金属サイディングがおすすめです。
また、以前はデザインが少ないと言われていた金属サイデイングですが、技術の進歩によってデザイン性が向上しています。
シンプルな中に自分のこだわりを出したいという場合にも、金属サイディングを検討してみる価値はあるでしょう。
コストパフォーマンスが良い
金属サイディングは軽量で施工しやすいことから、比較的簡単な施工で済ませることが可能です。
そのため、他の外壁材と比べると工期が短くなりコストも低く抑えることができます。
また、メンテナンス周期が長いこともコストパフォーマンスが良い理由の一つ。
例えば窯業系サイディングは7〜10年周期でメンテナンスが必要ですが、金属サイディングのメンテナンス周期は10〜15年なので、メンテナンスにかかる費用が少なくなります。
金属サイディングのデメリット
一方、金属サイディングには次のようなデメリットも。
選択するときには注意が必要です。
傷がつきやすい
金属サイディングのデメリットの1つは、傷がつきやすいということ。
金属自体が傷のつきやすい素材のため、鋭利なものや、風で飛んできた小石でも簡単に傷がついてしまいます。
傷がつくと表面の塗膜が劣化し、サイディングそのものの劣化に繋がります。
サビが発生してしまう
サビが発生しにくい合金やサビ防止の塗膜を使用している金属サイディングですが、金属であるがゆえにどうしてもサビの発生は避けられません。
表面材に塗られた塗膜は、年数が経つと劣化し剥がれていきます。
塗膜が剥がれて表面材が雨や空気にさらされることで、サビが発生するのです。
また、海岸の近い地域や離島の場合は、塩害によってサビが発生しやすい状況にあります。
そのため、住む地域によっては金属サイディングを選択しない方が良いケースもあるでしょう。
限られた人しか施工できない
金属サイディングの施工は高い専門性が必要なため、施工できるのは板金工事業者に限られてしまいます。
十分な知識や技術が必要になるため、業者選びは慎重に行わなければなりません。
断熱材と一体になった金属サイディングには適切なメンテナンスが必要!

断熱材と一体になった金属サイディングは断熱性や耐久性・耐震性に優れていますが、長持ちさせるためには適切なメンテナンスが必要です。
自分でできるメンテナンス方法は、定期的にサイディングを水洗いすること。
雨の後、サイディングの汚れを見つけたら水洗いすることをおすすめします。
また、海岸沿いの地域にお住まいであれば、塩害を防ぐためにこまめにサイディングを洗い流すと良いでしょう。
水洗いの際、高圧洗浄機はサイディングを傷つけてしまう恐れがあります。
ホースを使って、優しく洗い流すようにしてくださいね。
白カビやコーキングの劣化、チョーキング現象、表面の傷やサビを見つけた場合は、外壁のリフォームが必要となります。
放置してしまうと雨水が内側にしみ込み、建物が大きなダメージを受けてしまいます。
上記の症状が少しでも見つかったら、早急にリフォームを手配しましょう。
断熱材一体型の金属サイディングは適切なメンテナンスも必要!
金属サイディングは、なかには断熱材が使用されていないものもありますが、市場に出回っているものの多くは「断熱材一体型」です。
断熱材一体型の金属サイディングには、優れた断熱性・耐震性・耐久性・防音性など、数多くのメリットがあります。
しかしその一方でサビや傷が発生しやすく、放置してしまうと家そのものにダメージが及びかねないというデメリットも。
金属サイディングを長持ちさせて家を守るために、定期的な水洗いで汚れを落とすことをおすすめします。
また、白カビやサビなどが少しでも見つかったらすぐにリフォームの手配をすることが重要です。
北海道の外壁リフォームは、金属サイディングの施工の専門性を有したリノベーション株式会社へお気軽にお問合せください。
