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リフォームの⾖知識

2024.12.20

外壁塗装・外壁選びで多い失敗は?予防策と失敗への対処法

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

外壁は家の見た目にとって非常に大事な要素ですが、家づくりにおいて、外壁の「素材」にこだわって選ぶという方はあまり多くはないように感じます。

 

実は、私たちリノベーション株式会社に寄せられるご相談で多いのが、外壁の素材に関する失敗事例。

大切な家を守る外壁は、失敗が少ないものを選びたいですよね。

 

そこで今回のコラムでは、外壁塗装・外壁選びでよくある失敗例をご紹介します。

 

失敗しないための対策や、失敗してしまった場合の対処法もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。


 
 

外壁塗装や外壁選びでのよくある失敗例からご紹介!

外壁塗装や外壁選びにおいては、どのような失敗が起こりやすいのでしょうか。

よくある失敗をご紹介しましょう。

 

よくある失敗例①仕上がりがイメージと違った

よくある失敗例の1つ目は、施工前のイメージと実際の仕上がりが違っていたというケース。

 

「サンプルで見たときは素敵に見えたのに、面積が広がると全然印象が変わってしまった」

「施工後に見てみたら、塗り残しや塗りムラがあった…」という声も多いです。

 

実際に家に施工してみないと全体像が見えないため、仕上がりのイメージと実際の色味・デザインのギャップを感じやすくなります。

 

また、依頼する店や職人によって、施工不良で仕上がりが今一つになってしまうパターンも。

塗装工事の流れとして、塗り替えの基礎となる下地処理(ヒビなどの補修)が上手くできていないと、塗りムラなどができてしまいます。

 

よくある失敗例②汚れや劣化が目立ってしまった

2つ目は、汚れや劣化が目立つようになった、というケースです。

 

「真っ白な外壁にしたんだけど、雨だれや汚れが目立ってきてしまって、もっと濃い色を選ぶべきだったかな…」「新築時はピカピカだった外壁が、特に南側は日当たりが強いからか、数年後には色あせてしまってショックだった」など。

 

明るい色・薄い色を選ぶと汚れが目立ちやすいですし、暗い色・濃い色を選ぶと、劣化による色あせ・チョーキング現象(顔料が粉化する)が目につきやすいというデメリットがあります。

 

よくある失敗例③サイディングのベタ塗りで見た目が悪化した

3つ目は、サイディングをベタ塗りした結果、見た目が悪化してしまったケースです。

 

「ベタ塗りにしたらサイディング材の凹凸感がなくなり、ただの壁になってしまった」

「サイディング材を単色で塗りつぶしたせいで、本来の魅力である高級感が失われた…」


このように、サイディング材を活かさない外壁塗装の結果、もともとの高級感やデザイン性を損なう原因になってしまったという失敗もあります。

 

よくある失敗例④近所と調和せず浮いている

4つ目のよくある失敗例は、派手な色や個性的な色の外壁が原因で、周囲と調和せず、浮いてしまったというケースです。

 

「好みの明るい色を選んだら、近所の人から『あれはちょっと…』と言われてしまった」という声も。

特に、「閑静な住宅街」「上品で落ち着いた街並み」を売りにしている住宅街であれば、奇抜な色の住宅があると調和を乱していると思われ、クレームが来るおそれもあります。

 

クレームまではいかなくとも、自分の家が目立ってしまい後悔するというケースもあります。

 

よくある失敗例⑤安価な素材を選んでかえって高コストになった

5つ目は、安価だと思って選んだものの、劣化が早く修繕工事やリフォームの費用がかさみ、かえって高くついてしまったケースです。

 

「窯業サイディングを選んだんだけど、冬になると凍害が出てしまった」

「安さに惹かれたものの、気づいたら外壁が剥がれていた」

このように、最初から耐久性の高い外壁材を選ぶべきだったと後悔する声も多くあります。

 

窯業系サイディングは初期費用が安い傾向があり、デザインも多様で人気の外壁材です。

しかし、実は雨水がサイディング内部に浸透しやすく、凍結と融解を繰り返すことで起こる劣化現象「凍害」が発生しやすいデメリットがあります。

 

「値段に惹かれて選んでしまった結果、後悔した」というお客様が多く、リノベーション会社でもご相談を受けることが頻発しています。

 

凍害については「外壁に起こる凍害とは?発生しやすい場所や原因、対処&予防策を解説」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。

(凍害対策がまるっとわかる資料はコチラ)

 

外壁塗装や外壁選びで失敗しないための対策

では、どうすれば外壁塗装や外壁選びでの失敗を回避できるのでしょうか。

先に挙げた失敗例ごとに、失敗を起こさないための対策をご紹介しましょう。

 

失敗①「仕上がりがイメージと違った」を回避する対策

仕上がりがイメージと違うのを防ぐには、次の4つの対策があります。

 

  • 大きなカラーサンプルで色を確認する
  • よその家やモデルハウスのカラーを参考にする
  • 施工前に試し塗りを行う
  • 専門知識・実績の確かな業者に依頼する

 

仕上がりイメージが違うのは、面積の広い部分に塗ると、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまう「面積効果」現象が起こるからです。

なるべくA4サイズ以上の大きなサンプルを用意してもらい、部屋の中ではなく日光の下で確認しましょう。

 

また、実際にある家やモデルハウスを参考にしたり、施工前に実際の壁面で試し塗りを行ったりして、イメージを確認するのもおすすめです。

 

実績豊富な業者であれば、不安な点もくみ取って丁寧に対応してくれるはず。

ホームページを見たり、問い合わせをして不明点を質問したりして、信頼できる業者を選んで依頼するのもポイントですよ。

 

失敗②「汚れや劣化が目立ってしまった」を回避する対策

汚れや劣化が目立つのを防ぐには、次の3つの対策が挙げられます。

 

  • 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
  • 劣化しにくい外壁を選ぶ
  • 耐久性アップに役立つ塗料を使用する
  • 定期的にメンテナンス・清掃する

 

ベージュやグレーなどの中間色や濃い色は、汚れや劣化が目立ちにくいといえます。

さらに、防汚効果のある塗料・コーティング剤など、耐久性アップに役立つ性能の塗料を用いるのもおすすめです。

 

定期的な点検と清掃を行い、劣化の兆候を早期発見して適切な対処をすれば、目立つ汚れ・劣化を回避しやすいでしょう。

 

失敗③「サイディングのベタ塗りして見た目が悪化した」を回避する対策

塗装でサイディングの見た目が悪化するのを防ぐには、次の2つの対策があります。

 

  • サイディング材本来のデザインを生かす
  • クリア塗装を検討する
  • 耐久性の高い外壁にする

 

単色のベタ塗りではなく、2色使いにするなど、サイディング材の特徴や凹凸感を生かした塗装方法で仕上げると、本来のデザイン性を保てます。

 

劣化してヒビや傷が目立つ壁や、特殊コーティングがされている壁でなければ、「クリア塗装」という、無色透明の塗料での塗装も検討してみましょう。

もともとの色や模様をそのまま生かせますよ。

 

また、特に窯業サイディングはもともとの耐久性が低いので、最初から金属サイディングなどの劣化しにくい外壁を選ぶことも大切です。

 

失敗④「周囲から浮いてしまう」を回避する対策

周囲から浮いてしまうのを避けるには、次の2つの対策が挙げられます。

 

  • 周囲との調和を考慮して色やデザインを選ぶ
  • 試し塗りで調和が取れているか確認する

 

色やデザインは、自分の好みだけでなく、施工業者の客観的な意見も取り入れ、周辺環境との調和も図りましょう。

 

また、地域によっては景観ガイドラインがあります。

試し塗りで確認するのもおすすめです。

 

失敗⑤「安価な素材を選んでかえって高コストになった」を回避する対策

「かえって高くついた」という事態を防ぐなら、初期費用だけでなく、長期的な視点でメンテナンスコストも考慮して、耐久性や耐候性の高い素材を選びましょう。

 

おすすめしたいのは金属サイディングです。

わかりやすい表現をすると、一般的な塗装は、化粧品の「ファンデーション」程度だとすると、金属サイディングは「フルフェイスのヘルメット並み」の耐久性の違いがあるからです。

 

また、窯業サイディングと違って金属は水分を吸収しないので、寒冷地の凍害に強く、メンテナンスの頻度を減らしやすいメリットもあります。

メンテナンスが要らないわけではありませんが、メンテナンスフリーに近い、失敗が少ない外壁材といえるでしょう。

 

今後長く使っていくことを考えると、トータルコストでは金属サイディングを選ぶほうがお得になるのです。

(金属サイディングと凍害対策がまるっとわかる資料です↓)

 

金属サイディングがメンテナンスの手間が少ない理由は、「メンテナンスフリーの外壁はある?管理や修繕が少なくて済む方法」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
 

 
 

外壁塗装や外壁選びで既に失敗した方の対処法

では、外壁塗装や外壁選びで既に失敗してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。

それぞれ、対処法をご紹介しましょう。

 

仕上がりがイメージと違った場合の対処法

主観で「仕上がりが気に入らない」という場合は、解決策は再塗装一択となります。

 

しかし、もしも塗装後すぐに剥がれや気泡の発生があったり、塗りムラや塗り残しがあったりする場合は、施工不良が疑われます。

 

いずれにしてもまずは施工業者に相談して状況を確認し、再塗装を依頼するか、修復をするかを決めると良いでしょう。

 

汚れや劣化が目立ってしまった場合の対処法

基本的には、汚れは洗浄を、劣化は補修が可能であれば対応しましょう。

汚れや劣化がひどく対処できないなら、プロに再塗装や補修を依頼するのが無難です。

 

サイディングのベタ塗りして見た目が悪化した場合の対処法

サイディングのベタ塗りで外観が悪化した場合、デザイン性を考慮した再塗装が効果的です。

しかし、必ずしも全面塗装が必要とは限りません。

専門家に相談することで、部分的な再塗装やテクスチャー塗料の活用など、予算を抑えつつ外観を改善する柔軟な解決策が見つかるかもしれません。

 

周囲から浮いてしまった場合の対処法

外壁の色や塗装によって近所から浮いてしまい、万が一クレームが出た場合、まずは冷静に話し合い、相互理解を深めることが重要です。

周囲との調和を考慮し、専門家のアドバイスを参考に、部分的な色調整や再塗装を検討しましょう。

 

安価な素材を選んでかえって高コストになった場合の対処法

安価な素材選択が長期的に高コストを招いた場合、単純な塗り直しでは根本的な解決にならないことがあります。

 

場合によっては、サイディング内部から住宅の構造部まで被害が進み、雨漏りが発生するような状態になっているかもしれません。

 

特に窯業サイディングの場合、凍害などの問題が再発する可能性があり、塗り直してもその場しのぎになりやすいことに注意が必要です。

 

専門家による診断を受け、部分的な補修や張り替え、あるいは金属サイディングなど耐久性の高い素材へのリフォームがおすすめです。

適切な対策を講じることで、将来的なコスト削減と建物の長寿命化を図ることができます。
 
 
 

外壁塗装・外壁選びでの失敗は回避できる!長期的な視点で適切な選択を

外壁塗装や外壁選びでは、仕上がりがイメージと違っていたり、色のせいで汚れや劣化が目立ったりと、さまざまな失敗事例があります。

 

初期費用の安さで窯業サイディングを選んだために、水分を吸収しやすいという特性上、凍害が起こって劣化し、塗り直しや修理の手間が増えるというのもよくある失敗の一つです。

 

共通項としては、その場限りの視点で、外壁の色やデザイン、外壁材を選んだために起こったといえます。

長期的な視点で「使用に値するか」を考慮しながら、金属サイディングを選ぶなど、最適な選択肢を検討してください。

 

既に失敗してしまった場合は、再塗装やリフォームなどで対応しましょう。

 

リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。

北海道で外壁リフォームをご検討中の場合は、ぜひリノベーション株式会社にお任せください。

 

低価格・高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制を整えてご対応いたします。

 

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