2023.04.05
複層ガラスとは?特性やメリット、効果を高める方法まで詳しくご紹介!
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
窓ガラスの結露や隙間風、日差しによる熱が気になる場合は、窓ガラスを見直すタイミングかもしれません。
実は、窓ガラスを見直すことで、暑さや寒さ対策ができたり省エネにも繋がるんです!
今回は、窓に使用されるガラスの一つである、複層ガラスについてご紹介していきます。
メリットやより効果を高める方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね!

複層ガラスとは?特性・種類からご紹介!
複層ガラスとは、複数枚のガラスが重なっていて、ガラスとガラスの間に空間を挟んでいるガラスのことです。
ガラスとガラスの間には「スペーサー」と呼ばれる乾燥剤入りの金属部材と、乾燥空気が入っています。
また、乾燥空気の他にも、熱伝導率の低い「アルゴンガス」が使われているものもあります。
複層ガラスの種類
複層ガラスの種類も確認しましょう。
Low-Eガラス
Low-Eガラスとは、複層ガラスの内側か外側のどちらかに金属膜コーティングがされているガラスのことです。
この金属膜には日射熱を吸収・反射する効果があり、外気の暑さや寒さが室内に伝わりにくくなることで、室内の冷暖房の効果を高めることができます。
真空ガラス
ガラスとガラスの空間を真空にすることで、断熱性や冬場の結露低減効果、真空による防音効果が期待できるガラスです。
Low-E複層ガラスと掛け合わせることで、より断熱効果が高まるとされています。
トリプルガラス
3枚のガラスを組み合わせることで、2重の中空層があり、より高断熱構造となったガラスです。
ちなみに、ガラスが2枚以上使われている複層ガラスは「ペアガラス」と呼ばれることもありますが、ペアガラスは「AGC」という大手ガラスメーカーの登録商標です。
ペアガラスが多く流通したことから、一般名詞として複層ガラスのことをペアガラスと呼ばれるようになりました。
複層ガラスのメリットは?さらに効果を高める方法も解説
複層ガラスの特性をご紹介しましたが、実際に使うことでのメリットも気になりますよね。
ここでは複層ガラスのメリットや、効果をより一層高める方法をご紹介していきます。
複層ガラスにするメリットは?
以下の4つが主なメリットです。
防犯性が高い
一般的なガラスと比べて、複層ガラスは複数のガラスが重なっている分、強度も強くなります。
強度が高いことで、窓を割るのに手間や時間がかかる分、空き巣などに狙われにくくなることが考えられます。
結露を防ぐ
結露は冬場に室内温度と外気温の差で発生しやすくなりますが、複層ガラスの場合は熱が伝わりにくいため、結露の発生を防ぐことができます。
紫外線を防ぐ
ガラスには紫外線カットの効果がありますが、複層ガラスは2重もしくは3重にガラスが重なっているため、その分紫外線を防ぐ効果も高くなります。
太陽光の明るさはそのままで紫外線対策ができるのは嬉しいポイントですね。
断熱性が高い
ガラスとガラスの間に空間があることで、優れた断熱効果が期待できます。
そして断熱性が高くなることにより冷暖房の効率がよくなり、夏は涼しく冬は暖かいという、室内環境の改善に繋がります。
冷暖房を利用する時間が短くなることで省エネになる上、環境にも良く、大きなメリットといえるでしょう。
複層ガラスの効果を高める方法とは
さらに複層ガラスの断熱効果を高める方法として、複層ガラスと断熱サッシと組み合わせる方法もおすすめです!
金属製サッシから木製や樹脂製のサッシに変えると、より断熱効果がアップし、省エネ効果もあるとされており、特に樹脂製のサッシは効果が高いです。
ちなみに2023年現在、札幌市では「先進的窓リノベ事業」という補助金制度が実施されています。
「先進的窓リノベ事業」とは、既存住宅において省エネ効果が高いとされる窓へのリフォームを支援する事業で、実施する際に補助金の交付が行われる制度です。
「先進的窓リノベ事業」については、札幌の窓のリフォームには補助金(先進的窓リノベ事業)を活用!にてご紹介しています。
補助金制度がある今のうちに交換をするとお得になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
窓やサッシの交換・リフォームについては、目的に合った窓やサッシの交換・リフォームを!方法や費用を詳しく解説でご紹介していますので、こちらもあわせてお読みください!
複層ガラスの注意点もチェック

複層ガラスは、劣化や気温の変化などによって不具合が起きる場合もあります。
異変が現れた場合には、点検や修理・交換などを専門業者に依頼するようにしましょう。
ここでは、不具合の例を2つ紹介します。
熱割れ
ガラスに加わる温度に差がありすぎると、ガラス本体にヒビが入る場合があります。
外気温と室内気温の差が大きいため、1枚でできているガラスよりも、複層ガラスの方が熱割れが起きやすいといわれています。
そのため、冷暖房の風を直接ガラスに当てない、カーテンや家具などをガラスに密着させない、結露をこまめに拭く、といった対策を行うと良いでしょう。
内部結露
ガラスとガラスの間に水滴がついたり水が溜まったりすることを内部結露といいます。
本来、乾燥空気が入っており、空気中の水分は入らないのですが、衝撃や経年劣化で隙間や穴ができ、湿った空気が入ってしまうことも。
断熱性の低下やカビや、中間層に水が溜まっていってしまうので、部材やガラスの交換が必要となることもあります。
複層ガラスの寿命は約10年といわれていますので、定期的な点検や、必要に応じて修理・交換をしていれば、大きなトラブルも少なく安全に使うことができますよ。
複層ガラスとは断熱性が高く室内を快適にする窓ガラス!
複層ガラスとは、複数枚のガラスが重なり、ガラスとガラスの間に空間があるガラスのことを指します。
複層ガラスには、複層ガラスの内側に断熱効果のある金属膜がコーティングされているLow-eガラス、ガラスとガラスの空間が真空になっている真空ガラス、3枚のガラスが重なっているトリプルガラスがあります。
複層ガラスにすることで、防犯性が高まる、結露や紫外線を防ぐ、断熱性が高くなるといったメリットがあります。
特に断熱性が高まることで、室内での冷暖房を効率的に使用することができ、省エネに繋がることが、大きなメリットといえるでしょう。
複層ガラスは、劣化や気温の変化などによって不具合が起きやすいため、温度差が原因でガラスが割れてしまう熱割れや、ガラスとガラスの間の空間に結露がたまってしまう内部結露には注意が必要です。
定期的な点検や、必要に応じて修理や交換を行っておくと安心ですよ。
北海道で断熱サッシや窓リフォームをするなら、リノベーション株式会社へお気軽にお問合せください!
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