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リフォーム相談室

2023.03.18

窓・サッシ交換リフォームの方法と費用|目的別の選び方や補助金を解説

窓の近くが寒い、結露が多い、外の音が気になる場合は、窓やサッシの性能が住み心地に影響している可能性があります。しかし、窓リフォームにはガラス交換、内窓設置、外窓交換などがあり、方法によって改善できる悩みや費用が異なります。

断熱性や防音性だけでなく、サッシの色やデザインにも注目し、内装に合った快適な住まいを目指しましょう。

窓・サッシ交換リフォームの方法を目的別に選ぶ

窓やサッシをリフォームする主な方法は、次の3つです。

  • ガラスだけを交換する
  • 既存窓の室内側に内窓を設置する
  • サッシを含めて外窓を交換する

寒さや結露などの悩みだけを改善するのか、開閉しにくいサッシまで新しくするのかによって、適した方法が変わります。

ガラス交換は費用を抑えて断熱性や防犯性を高めたい場合に向いている

ガラス交換は、既存のサッシを残し、ガラス部分だけを取り替える方法です。サッシにゆがみや大きな劣化がなく、断熱性、防犯性、紫外線対策などを強化したい場合に向いています。

単板ガラスを複層ガラスやLow-E複層ガラスへ交換すると、外気の熱が室内へ伝わりにくくなります。防犯合わせガラスを選べば、ガラスを割って侵入する手口への対策にもつながります。

ただし、既存のアルミサッシは熱を伝えやすいため、ガラスだけを交換してもサッシ部分の冷たさや結露が残る場合があります。窓全体の断熱性を高めたい場合は、内窓設置や外窓交換も含めて比較することが大切です。

先進的窓リノベ2026事業では、既存窓のガラスを取り外し、既存サッシを利用して複層ガラスなどへ交換する工事を「ガラス交換」としています。

参考リンク:先進的窓リノベ2026事業「ガラス交換」https://window-renovation2026.env.go.jp/construction/glass.html?utm_source=chatgpt.com

内窓の設置は結露や寒さ、防音対策を手軽に進めたい場合に向いている

内窓設置は、今ある窓の室内側に新しい窓を取り付け、二重窓にする方法です。外窓と内窓の間に空気層ができるため、外気の影響を受けにくくなり、寒さや暑さ、結露、騒音の軽減が期待できます。

外壁や既存の窓枠を壊さずに施工できるため、比較的短時間で工事を終えられる点もメリットです。YKK APでは、内窓の施工時間を1窓あたり約60分と案内しています。ただし、窓の大きさや設置状況によって時間は変わります。

内窓にはホワイト、木目調、グレーなどの色があり、床や建具、家具とのコーディネートも楽しめます。ナチュラル、北欧、ホテルライクなど、理想のインテリアに合わせやすい方法です。

一方、窓を開ける際は外窓と内窓の両方を操作します。窓枠の奥行きが不足している場合や、特殊な形状の窓では設置できないこともあるため、現地調査が必要です。

外窓交換はサッシの劣化や開閉しにくさまで改善したい場合に向いている

外窓交換は、ガラスだけでなくサッシも新しい製品へ取り替える方法です。窓が開閉しにくい、鍵がかかりにくい、すき間風が入る、サッシがゆがんでいる場合に適しています。

外窓交換の主な方法は、次の2つです。

  • カバー工法:既存の窓枠を残し、その上から新しい窓枠を取り付ける
  • はつり工法:既存の窓枠を撤去し、新しい窓枠へ交換する

カバー工法は壁を大きく壊さないため、工期や室内への影響を抑えやすい方法です。YKK APでは、戸建て用とマンション用のカバー工法について、施工時間を1窓あたり約2時間から半日と案内しています。

一方、既存枠の内側に新しい枠を設置するため、窓の開口部が以前より狭くなる場合があります。窓枠や周辺の壁まで傷んでいる場合は、補修範囲を確認したうえではつり工法を検討します。

窓・サッシ交換リフォームの費用と工事期間

窓やサッシの交換費用は、工事方法、窓の大きさ、ガラスの性能、サッシの素材によって変わります。製品代だけでなく、施工費、現地調査費、既存窓の処分費、周辺の補修費まで含めて見積もりを確認しましょう。

ガラス交換、内窓設置、カバー工法、はつり工法の費用相場

窓リフォームは、既存の窓枠を利用できる方法ほど費用を抑えやすく、窓枠や壁まで撤去する工事ほど高くなる傾向があります。

主な工事方法の費用と工期の目安は、次のとおりです。

工事方法 1か所あたりの費用目安 工期の目安 向いている悩み
ガラス交換 3万~15万円程度 数時間程度 断熱、防犯、紫外線
内窓設置 5万~22万円程度 約1時間~半日 寒さ、結露、防音
外窓交換・カバー工法 15万~40万円程度 約2時間~1日 すき間風、開閉不良
外窓交換・はつり工法 30万~60万円程度 2~5日程度 窓枠や周辺壁の劣化

YKK APが公表している2026年3月時点の内窓参考価格では、Low-E複層ガラスを使用した引き違い窓が、小窓で約5万~20万円、腰高窓で約8万~13万円、掃き出し窓で約15万~22万円です。商品代と工事費を含む参考価格であり、窓の仕様や施工店によって変わります。

足場が必要な高所の窓、大型の掃き出し窓、特殊な形状の窓は費用が高くなる可能性があります。上記の金額は目安として、現地調査後の見積もりで判断しましょう。

アルミサッシ、複合サッシ、樹脂サッシで費用が変わる

サッシの費用や断熱性能は、使用する素材によって異なります。主な種類は、アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシです。

アルミサッシは軽量で耐久性があり、比較的費用を抑えやすい一方、熱を伝えやすい特徴があります。冬場にサッシが冷たくなりやすいため、寒さや結露が気になる場合は、ガラスだけでなく枠の素材も確認することが重要です。

アルミ樹脂複合サッシは、屋外側に耐候性のあるアルミ、室内側に熱を伝えにくい樹脂を使用します。断熱性、耐久性、費用のバランスを取りやすいタイプです。

樹脂サッシは熱を伝えにくく、高い断熱性能を求める住宅に向いています。ただし、製品や窓の大きさによっては費用が高くなります。

内装との相性も確認しましょう。明るい木目やホワイトはナチュラルな空間、ブラックやダークグレーはモダンな空間になじみます。性能とデザインをまとめて比較すると、交換後の統一感を高められます。

窓・サッシ交換に使える補助金で費用を抑える

断熱性能の高い窓へ交換する場合は、国や自治体の補助制度を利用できる可能性があります。

2026年7月時点では、先進的窓リノベ2026事業が実施されています。対象となる主な工事は次のとおりです。

  • ガラス交換
  • 内窓設置
  • 外窓交換のカバー工法
  • 外窓交換のはつり工法
  • 窓工事と同一契約で行う対象ドアの交換

先進的窓リノベ2026事業の公式サイトでは、対象工事について「既存の住宅および非住宅建築物の所有者等が、本事業の登録事業者である『窓リノベ事業者』と契約し、窓を交換するリフォーム工事」と案内しています。1申請あたりの合計補助額が5万円以上であることも条件です。

補助額は、建物の種類、窓の大きさ、工事方法、製品の断熱性能によって異なります。補助上限は住宅1戸あたり100万円で、申請期間は予算上限に達するまで、遅くとも2026年12月31日までと案内されています。

補助金は対象製品や申請条件が細かく決められています。契約前に、依頼先が登録事業者であるか、希望する製品が対象となるかを確認しましょう。

参考リンク:先進的窓リノベ2026事業「対象要件の詳細」https://window-renovation2026.env.go.jp/overview/?utm_source=chatgpt.com

※補助制度の内容は2026年7月19日時点の情報です。申請時は公式サイトで最新情報を確認してください。

窓・サッシ交換で後悔しない選び方と注意点

窓リフォームでは、費用だけでなく、改善したい悩みや部屋の用途に合う性能を選ぶことが大切です。サッシの色や窓の形、戸建てとマンションの違いまで確認すると、工事後の後悔を防ぎやすくなります。

断熱、防音、防犯など改善したい悩みに合わせて性能を選ぶ

窓やサッシを交換するときは、最初に改善したい悩みを整理します。目的ごとに検討したい対策は、次のとおりです。

  • 寒さや暑さを抑えたい場合:内窓、Low-E複層ガラス、樹脂サッシ
  • 結露を軽減したい場合:内窓、樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシ
  • 外の音を抑えたい場合:内窓、防音合わせガラス
  • 防犯性を高めたい場合:防犯合わせガラス、補助錠、シャッター
  • 日差しや紫外線を抑えたい場合:遮熱タイプのLow-E複層ガラス

内窓は、既存窓との間に空気層をつくるため、断熱と防音の両方を改善したい場合に向いています。ただし、騒音は壁、換気口、ドアなどからも入るため、窓だけで完全に防げるとは限りません。

すべての窓に同じ性能を求めると費用が大きくなります。家族が長く過ごすリビング、睡眠環境を整えたい寝室、冷えやすい洗面所など、部屋ごとに優先順位を決めましょう。

サッシの色や窓のデザインを内装のテイストに合わせる

窓やサッシは室内で目に入りやすく、色や形によって部屋の印象が変わります。断熱性だけで選ばず、床、壁、建具、照明、家具との組み合わせも考えましょう。

ホワイトや明るい木目のサッシは、ナチュラル、北欧、韓国インテリアなど、明るく柔らかな空間に合わせやすい色です。ブラックやダークグレーは、ホテルライク、インダストリアル、モダンな空間のアクセントになります。

メーカーも、窓枠の色によって室内の印象が変わるため、家具や目指すテイストに合わせた色選びを案内しています。

下がり天井や間接照明を取り入れたリビングでは、サッシと照明器具、家具のフレームの色をそろえると統一感が生まれます。土間玄関では、窓から光を取り入れることで、開放感のある明るい空間をつくれます。

窓を大きくしたり位置を変えたりする場合は、外壁工事や構造の確認が必要です。内装、採光、断熱、家具配置を含めて計画しましょう。

戸建てとマンションの違いを確認してリフォーム会社に相談する

戸建てとマンションでは、交換できる窓や必要な手続きが異なります。戸建てでは建物の状態に応じてガラス交換、内窓設置、外窓交換を選べますが、マンションの窓枠や窓ガラスは共用部分として扱われる場合があります。

マンションで窓リフォームを検討するときは、次の点を確認しましょう。

  • 窓枠や窓ガラスが共用部分に該当するか
  • 管理組合への申請や承認が必要か
  • 使用できる製品やサッシの色に指定があるか
  • 内窓の設置が認められているか
  • 工事できる曜日や時間帯に制限があるか

国土交通省のマンション標準管理規約は、管理規約を作成、改正する際のひな型として公表されています。実際のルールはマンションごとに異なるため、自宅の管理規約を確認する必要があります。

外窓交換を無断で進めず、管理会社や管理組合へ工事内容を伝えましょう。内窓は室内側へ設置するため工事しやすい場合がありますが、事前申請が必要なマンションもあります。

参考リンク:国土交通省「マンション標準管理規約」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/mansionkiyaku.html?utm_source=chatgpt.com

窓・サッシ交換に関してよくある質問

窓やサッシの交換を検討すると、DIYの可否や交換時期、工事にかかる日数も気になります。見積もりを依頼する前に確認しておきたい疑問を解説します。

窓やサッシは自分で交換できますか?

窓やサッシ全体の交換は、専門業者へ依頼することが基本です。窓は重量があり、取り付け方に問題があると、落下、雨漏り、すき間風、開閉不良などにつながります。

内窓も正確な採寸と水平、垂直の調整が必要です。YKK APは、本格的な内窓商品では1mm単位の精度が求められ、すき間ができると断熱性や防音性を十分に発揮できない場合があるため、施工店への依頼を案内しています。

断熱シートやすき間テープなどの簡易的な対策は自分でもできますが、ガラス交換やサッシ交換とは得られる効果が異なります。

また、先進的窓リノベ2026事業では、登録事業者と契約して行う工事が対象です。住宅所有者が製品を購入し、取り付けだけを事業者へ依頼する施主支給は補助対象外とされています。

窓やサッシを交換する時期はいつですか?

窓やサッシに開閉不良、ゆがみ、鍵の故障、すき間風、雨漏りなどが見られる場合は、修理や交換を検討する時期です。窓を閉めても外の音が以前より聞こえる場合や、結露が増えた場合も、気密性や断熱性が低下している可能性があります。

交換を検討したい主な症状は、次のとおりです。

  • 窓が重く、スムーズに開閉できない
  • 鍵がかかりにくい
  • 窓を閉めてもすき間風が入る
  • サッシ周辺に雨染みやカビがある
  • 複層ガラスの内部が曇っている
  • 結露や室温の差が気になる

戸車や鍵だけが劣化している場合は、部品交換で改善できることもあります。一方、サッシのゆがみや窓枠周辺の腐食がある場合は、外窓交換や周辺部分の補修が必要です。

築年数だけで決めず、劣化している場所と原因を現地調査で確認しましょう。

窓・サッシ交換の工事には何日かかりますか?

窓・サッシ交換の工事期間は、施工方法、窓の数、周辺部分の状態によって異なります。内窓設置は1窓あたり約60分、カバー工法による外窓交換は約2時間から半日が目安として案内されています。

ガラス交換も、一般的な窓であれば数時間程度で完了する場合があります。一方、既存の窓枠を撤去するはつり工法は、外壁や室内壁の補修を伴うため、数日かかることがあります。

複数の窓を交換する場合や、高所作業用の足場を設置する場合、窓枠の腐食や雨漏りを補修する場合は、工期が長くなります。

工事中は窓の周辺に作業スペースが必要です。カーテンや窓際の家具を移動し、作業員が出入りできる動線を確保しておきましょう。契約前に、施工箇所ごとの時間と事前準備を確認すると安心です。

まとめ|目的と内装に合った窓・サッシ交換で快適な住まいをつくろう

窓やサッシのリフォーム方法には、ガラス交換、内窓設置、カバー工法、はつり工法があります。寒さ、結露、防音、開閉不良など、改善したい悩みに合わせて選ぶことが大切です。

サッシの色や窓のデザインを床、建具、下がり天井、間接照明などに合わせると、快適性とおしゃれな内装を両立できます。リノベーション株式会社では、窓の状態や理想の暮らしに合わせ、住まい全体の統一感を考えたリフォームをご提案します。

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