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2024.11.05

窯業系サイディングの劣化症状を解説!起こりやすい症状と対処法

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

「窯業(ようぎょう)サイディングは劣化しやすいと聞いたけど、本当だろうか」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

選ばれることの多い外壁剤なので、具体的にどんな劣化が起こりやすいのか、よくあるトラブルを知っておきたいと思う方も多いでしょう。

 

今回は、窯業サイディングの劣化症状について解説していきます。

劣化が起こる理由と対処法もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

壁のひび

 

 

窯業系サイディングに起こりやすい劣化症状は6つ!

窯業系サイディングに起こりやすい劣化症状は、主に次の6つが挙げられます。

  • 色褪せ
  • チョーキング現象(白亜化)
  • カビやコケの発生
  • コーキング(シーリング)の劣化
  • 反りや浮きの発生
  • ひび割れや剥離

 

それぞれ、劣化が起こる理由と、対処法も交えて解説していきましょう。

 

色褪せ

比較的初期段階の症状として、色が薄まったり、変色してしまったりといった劣化がみられます。

窯業系サイディングは紫外線の影響を受けやすい特徴があるからです。

 

長時間、紫外線にさらされると、サイディングの表面塗装が劣化し、顔料を保護しにくくなり、日焼けしやすくなってしまいます。

 

また、太陽光以外にも雨風の影響で塗膜が劣化・摩耗してしまう場合があります。

対処法で見た目を整え、防水効果を復活させます。

 

チョーキング現象(白亜化)

壁に手で触れた際、粉状のものが付着した経験はありませんか?

これは「チョーキング」と呼ばれる現象で、色褪せと同様に、紫外線などの影響で起こります。

 

塗料に含まれる成分が分解され、とりわけ白色の顔料が粉状になって外壁の表面に浮き出てくるのです。

 

塗膜の劣化が原因ですので、塗装の塗り直しをして対処します。

 

カビやコケの発生

窯業系サイディングは、セメントや繊維質の原料を混ぜて、板状に成型・硬化した外壁材です。

 

多数の小さな穴が開いている素材で、塗膜の保護のない素の状態では湿気や水分を吸収しやすい性質を持っています。

そのため、風通し・日当たりが悪い場所では湿気が溜まり、カビやコケが発生しやすいのです。

外壁に付着したホコリ・汚れを栄養に繁殖することも多いため、再塗装のほか、定期的な清掃も対処法となります。

 

コーキング(シーリング)の劣化

コーキングとは、サイディングを貼り合わせた継ぎ目(隙間)を埋める材料です。

紫外線や雨風、温度や湿度といった環境変化や時間の経過で劣化し、ひび割れや弾力性の低下などが起こります。

 

定期的な点検で劣化を早期発見し、部分補修をしたり、新しいコーキング材に打ち替えたりといった対処法を行います。

 

反りや浮きの発生

先にご説明した通り、窯業サイディングは水分を含みやすい素材です。

塗膜の劣化により防水効果が薄まったり、コーキングが劣化して隙間ができたりすると、雨水がしみ込み、サイディングを膨張させます。

 

膨張と乾燥による収縮で、反りや浮きといった変形につながってしまうのです。

 

対処法は、反りや浮いた部分への接着剤の注入、針やビスでの再固定です。

反りや浮きがひどい場合は、無理に固定しようとして割れるケースがあるため、サイディングの交換を要するでしょう。

 

反りや浮きが発生する前に、塗膜やコーキングの劣化がみられた段階で対処することが大切です。

 

ひび割れや剥離

劣化がさらに進むと、ひび割れや剥離が発生する場合があります。

経年劣化のほか、寒冷地では、水分が凍結と融解を繰り返すことで起こる「凍害」も原因の一つです。

(凍害対策はこちらの資料がわかりやすくオススメです)

細かなひび割れ(ヘアクラック)の場合は、シーリングや塗装でカバーします。

深刻なひび割れ・剥がれの場合は、サイディングを張り替えたり、新しい外装材を被せたり(カバー工法)といった、大規模な工事が必要となるでしょう。

 

下記のコラムでは、窯業系サイディングを使って後悔した、という事例をご紹介していますので、ぜひあわせてご参照ください。

 

窯業サイディングは後悔が多い!その理由やおすすめの外壁を解説

 

 

窯業系サイディングは業者の施工不良で起こるトラブルもある

先にご紹介した症状のなかには、業者の施工不良によって起こるトラブルもあります。

 

例えば、サイディングを貼り付ける際、針やビスを打ち込みが甘いと、サイディングが適切に固定されず、反りや浮きの原因になり得ます。

下地処理がうまくできておらず、剥がれにつながる場合もあるでしょう。

 

シーリング材の充填が不足していたり、継ぎ目の閉じ方が甘かったりすると、サイディング内部へと水分が侵入し、劣化を進めてしまう場合も。

また、必要な通気口や通気層に施工ミスがあり、内部の空気の循環が悪くなって、湿気の蓄積から、結露・カビの発生につながるケースもあります。

 

施工不良で起こるトラブルも、劣化症状と同じく、定期的な点検で問題の箇所を早期発見することが、悪化を防いでメンテナンス費用を抑えることにつながります。

 

窯業サイディングに限ったことではありませんが、外壁工事を検討されている場合は、見積もり時に上記のような懸念点を相談し、丁寧に対応してくれる実績豊富な信頼できる業者を選ぶことが重要です。

 

 

窯業系サイディングより金属サイディングがおすすめ

窯業サイディング

ご紹介した通り、窯業系サイディングは水分を含みやすいなどの特徴から、初期費用を抑えやすい反面、維持や修理のコストがかかりやすい側面があります。

 

実際、リノベーション株式会社にも「安さに惹かれて窯業サイディングにしたものの、すぐに凍害が起きてしまった」といった相談に来られるお客様がいらっしゃいます。

 

寒冷地では特に凍害が起きやすいため、結局金属サイディングで上張りしたり、全面張り替えが必要になったりして、窯業サイディングへの塗装がその場しのぎになってしまう事例が多いのです。

(凍害対策がまるっとわかる資料です)

では、結局どのサイディングが良いのかと言いますと、リフォームのプロがおすすめするのは金属サイディングです!

 

耐久性が高く丈夫なのでメンテナンス回数を抑えやすく、長い目で見て経済的。

なおかつ断熱性も優れているため、暑さ・寒さといった温度変化に強く、室内を快適に保ちやすいメリットがあるからです。

 

何より金属ですから、水を含まず凍害の心配がありませんので、北海道のような寒冷地にぴったりといえます。

 

下記のコラムでも、金属サイディングやその他の外壁材の特徴を解説していますので、ぜひ比較検討してみてくださいね。

 

金属サイディングの種類を詳しく!特徴・価格・選び方のポイントまで

外壁の種類を徹底比較!リノベーションのプロがおすすめする外壁とは

 

 

劣化対策には窯業サイディングよりも金属サイディング!

窯業系サイディングは、紫外線の影響を受けやすく、水分を吸収しやすい特徴ゆえに、色あせやチョーキング現象、カビや苔の発生、コーキングの劣化といった劣化症状がみられます。

 

劣化が進むと、サイディングの反りや浮き、ひび割れや剥離に繋がる可能性も。

施工不良が原因である場合もありますが、いずれも定期的な点検を行い、早い段階で修繕などの対応を行うことが大切です。

 

ただし、外壁リフォームを検討中の場合は、窯業サイディングは、寒冷地では特に、凍害になりやすいというデメリットもありますので、耐久性・断熱性に優れ、水分を吸収しない性質を持つ金属サイディングがおすすめですよ。

 

リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。北海道で外壁リフォームをご検討中の場合は、リノベーション株式会社にお任せください。

低価格・高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制を整えてご対応いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

 

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