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2024.08.25

外壁の種類を徹底比較!リノベーションのプロがおすすめする外壁とは

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

家の外観を左右する重要な要素である外壁。

とはいえ、外壁はデザインだけでなく、費用や、耐久性、メンテナンス性などのさまざまな観点から比較して選ぶ必要があります。

 

今回は、外壁の主な種類ごとの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントを詳しく解説します。

 

おすすめの外壁もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!

外壁作業

 

 

外壁の種類を徹底比較!特徴から詳しくチェック

外壁にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。

 

代表的な外壁の種類ごとに、特徴やメリット・デメリットを比較していきますので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね!。

 

①窯業系サイディング

窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、セメント質と繊維質などの原料を板状に形成した外壁材です。

色柄やデザインが豊富で価格が手ごろなため、現在の住宅では最もよく使用されているといわれています。

 

そもそも「サイディング」とは、板状に加工された外壁材の総称です。

工場で生産されるので商品の品質が安定していること、現場では貼り付けるだけの施工なので、施工の品質にも差が出にくいというメリットがあります。

 

ただし、後ほどお伝えしますが、凍害の被害が出やすいため、注意が必要な外壁材でもあります。

 

【メリット】

  • デザインや色柄が豊富
  • 耐火性・遮音性・耐震性に優れている
  • 比較的価格が安い
  • 商品・施工品質にばらつきが出にくい

 

【デメリット】

  • 太陽の熱をため込みやすく、夏は家の中が暑くなりやすい
  • コーキング材の経年劣化に注意が必要
  • 凍害が起こりやすい
(凍害対策がまるっとわかる資料はコチラ)

②金属系サイディング

金属系サイディングは、金属板を成形・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちした外壁材です。

 

使用される金属によって耐久性やコストに差はありますが、全体として耐久性が高く長持ちすることがメリット。

軽量で建物への負担が少ないので、外壁リフォームでのカバー材としてもよく用いられます。

 

価格は比較的高めですが、メンテナンス頻度が少なくて済むので、長期的なコストパフォーマンスは良いです。

 

【メリット】

  • 耐久性・防水性に優れている
  • 軽量で耐震性に優れている
  • 水がしみ込みにくいので凍害の心配がない
  • リフォーム頻度を減らせるためコスパが良い

 

【デメリット】

  • 凹みや傷がつきやすい
  • サビに注意が必要
  • 価格が高め

 

③樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を使用したサイディングです。

 

窯業系サイディングの約1/10と、とても軽いのが特徴。

樹脂でできていることから劣化しにくく、酸性雨や塩害、凍害に強いこともメリットといえます。

北米では約50%ものシェアを誇りますが、日本では取り扱う会社が少なく、選択肢に入ることが少ないです。

 

【メリット】

  • 耐久性や耐候性、耐水性に優れている
  • 劣化やひび割れがしにくい
  • 再塗装やコーキングが不要でメンテナンス性が高い
  • 酸性雨・塩害・凍害に強い

 

【デメリット】

  • 耐火性がない
  • カラーバリエーションが少ない
  • 価格が高め

 

④木質系サイディング

木質系サイディングは、無垢材を使用したサイディングです。

 

木材ですが、塗装や不燃処理を施すことで、防火性や耐火性、耐久性を備えています。

 

ナチュラルな風合いを感じられる外壁材ですが、自然素材のためこまめなメンテナンスが必要です。

 

【メリット】

  • 断熱性に優れている
  • 木の温もりを感じられる

 

【デメリット】

  • 施工できる業者が少ない
  • 施工費用やメンテナンス費用が高め
  • 水分に弱いため、定期的な塗り替えが必要

 

⑤モルタル

モルタルは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料でつくる外壁です。

 

モルタルを練って好きな形状を作ることができ、仕上げの方法によってさまざまな雰囲気を演出できます。

 

つなぎ目のない外壁になるので、コーキング材からの劣化もありません。

 

【メリット】

  • 耐震性・耐火性・耐久性が高い
  • デザインの自由度が高い
  • 耐用年数が長い

 

【デメリット】

  • 施工する職人によって品質にばらつきが出る可能性がある
  • 施工期間が長く、費用が高め
  • ひび割れからの雨漏りに注意が必要

 

⑥タイル

タイルは、粘土などを原料とし、板状にして焼き固めた外壁材。

高級感のあるスタイリッシュなデザインで、耐久性も高く、変色などの経年劣化も起こりにくいのが特徴です。

 

ただし、タイル自体は耐久性が高くても、つなぎ目であるコーキングは経年劣化します。

 

劣化したコーキングから雨水が浸入することなどもあるので、定期的なメンテナンスは欠かせません。

 

【メリット】

  • 耐水性、耐久性に優れている
  • 傷や摩耗がつきにくい
  • 形状や色のバリエーションが豊富
  • 紫外線による変色や退色がしにくい

 

【デメリット】

  • 価格が高め
  • 目地に雨水がたまると劣化しやすい

 

⑦ALC(軽量気泡コンクリート)

ALCは、セメントなどを主原料としたコンクリートパネル。

 

細かい気泡が入っているためにとても軽いのが特徴です。

軽いので建物への負担が少なく、断熱性、耐火性にも優れています。

 

ただし、気泡による穴があるため、耐水性はなく、塗装によって耐水性を付加する必要があります。

 

【メリット】

  • 耐震性、断熱性、耐火性に優れている

 

【デメリット】

  • 防水性のある仕上げ材が必要
  • 価格が高め

 

 

外壁を選ぶ際のポイントも知っておこう

外壁を選ぶポイントは、価格、メンテナンス性、そしてデザインです。

 

価格とメンテナンス性

外壁は価格の幅が大きいため、予算に合わせて選ぶことが大切です。

ただし、初期費用だけでなく、メンテナンス費用などの長期的なコストも考慮する必要があります。

 

初期費用が安くても頻繁にメンテナンスが必要な場合は、全体的なコストが高くなる可能性がありますし、逆に初期費用が高くてもメンテナンス費用が低ければ長期的なコストは抑えられます。

 

主に使われている外壁材の価格、耐用年数、メンテナンス頻度を比較してみましょう。

 

 

外壁材ごとの耐用年数やメンテナンス頻度、劣化した場合の対応など、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてぜひご覧ください。

 

長持ちする外壁は?おすすめの外壁と寿命を延ばす方法をご紹介

外壁塗装が剥がれる原因とは?補修の流れや知っておきたいポイントも

 

デザイン

外壁は家の外観に大きく影響するため、「好みの外観を実現できるかどうか」という観点も、外壁選びのポイントの一つです。

 

色柄やデザインの選択肢が多いのは、窯業系サイディングです。

さまざまなデザインの中から選べ、タイル調や木目調など質感も選ぶことができます。

 

そのほか、金属系サイディングはシンプルでスタイリッシュなイメージ、木質系サイディングは自然な風合い、タイルは高級感のあるイメージなど、希望のイメージに合わせて外壁材を選ぶ方法もありますよ。

 

 

結局のところどの外壁が良い?比較した上でのおすすめを紹介

日本の住宅では、全体の70~80%が窯業サイディングを採用しているといわれています。

 

先にも少しお伝えしたように、窯業系サイディングはデザインの選択肢も豊富で価格もお手頃ですが、凍害を起こしやすく、メンテナンスの頻度も高くなりやすいため、注意が必要といえます。

 

さまざまな外壁の中から、1番おすすめしたいのは「金属サイディング」です。

 

金属系サイディングは、耐久性が高く、丈夫で長持ちする外壁材で、断熱性にも優れているため、夏の暑さや冬の寒さから室内をしっかり守ります。

 

耐久性が高く丈夫ということはメンテナンス頻度が低くて済むので、メンテナンスの手間や費用も抑えられます。

軽いため施工性が高いことも、メンテナンス費用を抑えられる要因の一つです。

 

また、特に寒冷地では、凍害に強いというメリットは大きなものです!

 

凍害とは、外壁材に含まれる水分が凍結と融解を繰り返すことで、劣化が起きてしまう現象のこと。

 

リノベーション株式会社へも、他の施工会社で安さに惹かれて窯業サイディングを選び、すぐに凍害が起きてしまって、金属サイディングに張り替える方が多くいらっしゃいます。

 

寒冷地では、窯業系サイディングへの外壁塗装はその場しのぎでしかないことが多く、築20〜30年後には凍害のために大がかりなリフォームが必要となってしまうことも。

そうすると、窯業サイディングで張り替えを行うか、結局は金属サイディングで上貼りをすることになってしまうのです。

 

特に北海道のような寒冷地では、ぜひ金属系サイディングを検討してみてくださいね。

(金属サイディングと凍害対策がまるっとわかる資料です↓)

 

こちらのコラムでも、金属系サイディングの種類や特徴など詳しく解説をしていますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

金属サイディングの種類を詳しく!特徴・価格・選び方のポイントまで

 

 

外壁は比較して検討を!寒冷地では金属系サイディングがおすすめ

住宅に使われる代表的な外壁の種類は以下の7つです。

 

  1. 窯業系サイディング
  2. 金属系サイディング
  3. 樹脂系サイディング
  4. 木質系サイディング
  5. モルタル
  6. タイル
  7. ALC(軽量気泡コンクリート)

 

それぞれに特徴、メリット・デメリットがあるので、よく知り、よく比較して選ぶことが大切です。

 

主に予算とデザインを中心に選ぶことが多いですが、価格は初期費用だけでなく、メンテナンス費用も含めた長期的なコストを含めて検討してくださいね。

 

日本の住宅で多く使われているのは窯業系サイディングの外壁材ですが、1番おすすめするのは金属系サイディング!

特に北海道のような寒冷地では、凍害に強いというメリットは大きいですよ。

 

リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。

北海道で外壁リフォームをご検討中の場合は、ぜひリノベーション株式会社にお任せください。

 

低価格・高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制を整えてご対応いたします。

 

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