2024.10.15
外壁で耐久性の高いものは?金属サイディングが強い理由も!
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
「外壁選びで悩んでいるが、耐久性が高いものが良い」
「メンテナンスが少なくて長持ちする外壁はないだろうか」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
また、耐久性にはどのくらいの差があるのか、種類ごとの特徴を知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、耐久性に焦点を当て、外壁選びの重要性を解説します。
耐久性以外にもチェックしたいポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

外壁選びは重要!まずは種類ごとの特徴と耐久性を解説
家の外壁は単なるデザインの要素だけでなく、住まいの耐久性や寿命に大きく影響するため、どの外壁を選ぶかは、家の価値を左右する重要な決断といえます。
特に、耐久性を重視することは、長期的なコスト削減やメンテナンスの手間を軽減するポイントとなりますから、各種外壁材の特徴や、耐久性の違いを踏まえて選ぶことが大切です。
主な外壁材の特徴と耐久性
主な外壁材について、特徴や耐久性、価格相場の目安を確認しましょう。
①金属サイディング
金属サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金を使用した、軽量で耐久性が高く、優れた断熱性をもつ外壁材です。
近年ではデザイン性も向上し、多様な外観を実現できる高機能な外壁として選ばれています。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:20~40年程度
- メンテナンス目安:10~15年程度
- 費用:約6,000~15,000円/㎡
初期コストは比較的高めではあるものの、対候性に優れています。
対候性とは、太陽光や風雨、温度変化などによる変質や劣化を起こしにくいといった、素材が屋外の自然環境に対してどれだけ耐えられるかを示す性質です。
金属サイディングには、色褪せや劣化が少なく、長期的な美観を保ちやすいメリットがあります。
②窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントと繊維質を原料とした外壁材です。
防火性能の高さ、デザインやカラーバリエーションが豊富なこと、比較的安価なことから、採用されることも多いです。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:20~40年程度
- メンテナンス目安:7~10年程度
- 費用:約3,500~8,000円/㎡
ただし、塗料の効果が切れると、素材そのものは水を含みやすい性質があるため、塗り替えなどのメンテナンスが必要になりやすいです。
後ほど詳しくお伝えしますが、特に寒冷地ではすぐに張り替えが必要になるケースが多く、近年問題になっています。
③樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニール樹脂を使用した、軽量で耐震性に優れた外壁材です。
ひび割れや熱による変形に強い特徴があります。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:20~30年程度
- メンテナンス目安:10~20年程度
- 費用:約6,000~9,000円/㎡
メンテナンス性は良好ですが、ほかのサイディング材と比べると価格が高めです。
④木質系サイディング
木質系サイディングは、レッドシダーやカラマツなどの無垢材や集積材を使用し、自然な風合いと温かみのある外観が特徴的な外壁材です。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:15~30年程度
- メンテナンス目安:8~10年程度
- 費用:約5,000~8,000円/㎡
天然素材の質感や経年変化も楽しめますが、防火性の低さ、虫害のリスク、腐食のしやすさが難点です。
⑤ALC
ALCは、内部に気泡を含む特殊なコンクリートを使用した外壁材です。
軽量で建物への負荷が少なく、断熱性、耐火性、耐久性、防音性に優れています。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:60年程度
- メンテナンス目安:10~15年程度
- 費用:約7,000~15,000円/㎡
耐用年数の点では、コストパフォーマンスの良さは群を抜いているように見えますが、初期費用はほかの外壁材と比べて割高になるのが難点です。
⑥タイル
タイルは、高級感のある粘土や石材を使用した外壁材です。
耐久性が非常に高く、耐候性もありますので、長く美観を保ちやすいといえるでしょう。
耐久性や費用の目安は、以下の通りです。
- 耐用年数:20~30年程度
- メンテナンス目安:10~15年程度
- 費用:約20,000〜40,000円/㎡
ただし、メリットの反面、初期費用が高額になりやすいこと、補修が難しいケースがあることにご注意ください。
外壁の寿命は適切なメンテナンスで伸びる
ここまで各外壁材の耐久性をご紹介しましたが、耐用年数やメンテナンス期間の目安は、あくまでも一般的な指標です。
実際の寿命は、適切なメンテナンスを行うかどうかで大きく変わります。
定期的な点検を行い、小さな損傷や劣化の兆候を早期発見できれば、雨漏りなど影響力の大きな不具合や、大規模な工事を要する事態になる前に、補修ができるでしょう。
汚れも劣化を進ませる要因となりますから、適切な清掃も、寿命を延ばすことにつながります。
寿命が延びれば、長期的な視点で見た場合のコストの節約にもつながるでしょう。
初期コストの安さや耐用年数だけで判断するのではなく、「環境の影響で劣化しにくい特徴を備えているか」という視点で選ぶことが大切です。
寒冷地では金属サイディングが圧倒的に強い!その理由とは
リノベーション・リフォームを長年行っている経験から、強く伝えたいことがあります。
それは、窯業サイディングの塗装を選ぶべきでないということ。
特に寒冷地での選択肢としては、金属サイディングが非常に優れているといえます。
窯業サイディングなどの「塗装による外壁」は、いわば「お化粧程度」の防御に過ぎません。
一方金属サイディングは、比喩的に言いますと「ヘルメットをかぶっている」ほどの防御力を持っており、寒冷地の厳しい気候条件に対して圧倒的な耐久性を誇るのです。
金属サイディングには、凍害が発生しにくいという大きな特徴があります。
凍害とは、凍結による膨張と融解による収縮を繰り返すことで、ひび割れや剥離が起こりやすくなることです。
初期コストの安さに惹かれて窯業サイディングを選択する家も多いのですが、水を含みやすい性質上、早期に凍害が発生するケースが少なくありません。
塗装を施しても、築20〜30年経過すると、結局は金属サイディングでの上貼りか、窯業サイディングの張り替えが必要になってしまうケースが多く、実際に相談に来られる方が増えています。
つまり、寒冷地における窯業サイディングへの塗装は、その場しのぎになりやすいのです。
長期的な視点で見れば、初期投資は高くても金属サイディングを選択することが、結果的にはより経済的な選択となる可能性が高いといえるでしょう。
窯業系サイディングを選ぶと後悔につながるケースや、金属サイディングの特徴については、下記のコラムで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
窯業サイディングは後悔が多い!その理由やおすすめの外壁を解説
金属サイディングの種類を詳しく!特徴・価格・選び方のポイントまで
外壁選びで耐久性以外にチェックしたい点は?

外壁選びで耐久性以外にチェックしたいポイントは、下記の3つが挙げられます。
- 断熱性や遮音性などの機能性
- 周囲との調和を考慮したデザイン性
- メンテナンス方法
機能性には断熱性、遮音性、防水性、耐火性などが含まれ、これらは快適性や安全性、さらには光熱費の削減にもつながります。
例えば、高い断熱性は冷暖房効率を上げ、遮音性は静かな住環境を実現できるでしょう。
また、周囲に溶け込むデザインを選ぶことで、地域の美観を保ちつつ、住みやすさを向上させやすいといえます。
最後に、どの外壁材を選んでもメンテナンスは必要不可欠ですから、施工業者に具体的なメンテナンス方法や頻度を必ず確認しましょう。
外壁をできるだけ長持ちさせる方法は「長持ちする外壁は?おすすめの外壁と寿命を延ばす方法をご紹介」で詳しくご紹介していますので、ぜひご参照くださいね。
外壁選びは耐久性が重要!寒冷地では金属サイディングが強い
外壁選びは家の耐久性や寿命に大きく影響する重要な決断ですから、耐用年数やメンテナンス頻度といった耐久性を中心に、その特徴を総合的に検討することが大切です。
特に寒冷地では、凍害に強い金属サイディングが優れた選択肢となります。
窯業サイディングは初期コストが安いものの、早期に凍害が発生するリスクがあるからです。
金属サイディングは初期投資は高めですが、長期的にはより経済的な選択となる可能性が高いでしょう。
外壁選びでは耐久性以外にも、断熱性や遮音性などの機能性、周囲との調和を考慮したデザイン性、メンテナンス方法もあわせてチェックしてみてくださいね。
リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。
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