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リフォームの⾖知識

2025.02.12

外壁が凍害に!火災保険で補修は可能?

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

「家の外壁が凍害にあってしまった…。火災保険で補修はできるのだろうか?」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

 

そこで今回は、外壁が凍害にあったときに火災保険を活用して補修することはできるのか、というお話をします。

 

凍害を放置するリスクや、今後の凍害を防ぐ対策としておすすめのサイディングもご紹介しますので、ぜひあわせて参考にしてください。

家の模型

 

 

凍害とは?まずは基本から解説!

凍害とは、屋根材や外壁のなかに侵入した水分が、凍結と融解を繰り返すことで起こる劣化現象です。

具体的には以下のような症状が発生します。

  • 外壁のひび割れや剥離
  • サイディングボードの変形や破損
  • 塗装の剥がれや劣化
  • 屋根の漆喰・瓦の割れや欠け

 

雨や雪などの水分が、冷たい外気にさらされて凍結・膨張し、外壁に圧力をかけて、徐々に内部構造に損傷を与えます。

 

上記の仕組みから、凍害は、氷点下の気温になりやすい寒冷地のほか、下記のような箇所でも発生しやすいといえるでしょう。

  • 建物の北側など、日当たりの悪い場所
  • 窓枠周辺やサイディングの目地部分
  • 浴室や台所などの水回り付近の外壁

 

湿気が多くて外壁に水分が侵入しやすい場所や、水分が凍ったり、溶けたりと変化しやすい環境では特に、凍害にあいやすいのです。

(凍害対策がまるっとわかる資料はコチラ)

 

放置はリスク大!凍害による外壁被害は火災保険でカバー可能?

凍害による外壁への被害をそのまま放置することは、建物にとって大きなリスクとなります。

 

外壁のひび割れなどからさらに湿気が侵入し、凍結・融解を繰り返してダメージが拡大し、建物の構造まで深刻な影響を与える可能性があるからです。

 

また、ひび割れから雨漏りして建物内部を腐らせたり、カビが発生して室内環境を悪化させたりと、住環境や住んでいる人の健康を害するおそれもあります。

 

被害を拡大させないためには、早期発見と迅速な対処が不可欠といえます。

 

しかし、被害の程度によって、部分的な補修や外壁塗装、外壁の張り替え、カバー工法などを適宜行う必要があるため、費用について悩む方も多いでしょう

 

そこで気になるのは、「火災保険で補償してもらうことはできるのか」という点です。

凍害による外壁被害は火災保険で補償される?

最初にお伝えしておくと、「凍害」という自然災害を対象としている火災保険はありません。

火災保険のカバーする自然災害とは、下記のものが一般的だからです。

  • 風災
  • 雹(ひょう)災
  • 雪災
  • 水災
  • 落雷

 

また、火災保険は経年劣化による被害は補償の対象外です。

凍害は経年劣化に分類されてしまうため、残念ながら凍害による火災保険適応はできません。

 

ただし、「凍害かと思っていたが、よく見てみると雪庇などによる落雪が原因で破損していた」というケースもあります。

この場合、一般的なフルカバーの火災保険に入っていれば適応になるケースが多いです。
 

火災保険の選択や更新に関しても、特に北海道などの寒冷地にお住まいの方々が注意すべきポイントがありますので、次でご紹介します。

 

 

寒冷地や積雪地域で火災保険を選ぶ・更新する際の注意点もご紹介

保険の選択や更新で適切な判断をしないと、大きな差を生むことがあります。

以下の情報を参考に検討してみてくださいね

共済など安価な保険では十分な補償が受けられない可能性がある

火災保険には、民間の保険会社が提供するものと、共済などの安価な保険があります。

共済は掛け金が安いメリットがありますが、補償内容が限定的な場合があり、万が一の際に保険が適用されないこともあるため注意が必要です。

実際に、「共済に加入していたが、補償が十分でなく後悔した」という声もあります。
リフォームを検討する際は、保険内容も見直すと良いでしょう。

住宅ローン完済後も火災保険は継続するべき!

住宅ローンを完済した後、「もう火災保険は不要」と考える方もいますが、寒冷地や積雪地域では大きなリスクを伴います。

例えば、お伝えした雪害だけでなく、以下のような問題が発生しやすいです。

  • スノーダクト屋根の排水問題:排水口が詰まると簡単に漏水が発生
  • 冬場の火災リスク:ストーブの使用頻度が高く、火災発生率が高い

 

また、近年の建築資材や施工費の高騰により、火災保険の更新時に保険金額を下げてしまうと、再建築費をカバーできなくなる可能性もあります。

 

対策として、当時の新価(再調達価額)の1.3〜1.5倍の保険金額を設定するのがおすすめです。

これにより、もしもの時にしっかりと再建費用を確保できます。

 

 

凍害は金属サイディングにすることでも防げる!

金属サイディング

起きてしまった凍害は仕方がありませんが、補償がされなくても、張り替えをすることで今後の凍害を防ぐことは可能です!

 

これから外壁選びをする、凍害が起きて外壁の張り替えを考えているという場合、凍害への対応策として、外壁に金属サイディングを選ぶという方法をおすすめします。

 

金属サイディングは、金属の特性上水分を吸収せず、凍結による膨張の影響を受けにくいというメリットがあるからです。

(金属サイディングと凍害対策がまるっとわかる資料です↓)

その点、例えば窯業サイディングは安価ではあるものの、セメントを主原料としており水分を吸収しやすい性質があるため、凍害のリスクが高いといえます。

 

また、窯業サイディングに塗装を施しても、それは一時的な対策に過ぎません。

築20〜30年経過すると、結局は金属サイディングでの上貼りか、窯業サイディングの張り替えが必要になることが多いのです。

 

金属サイディングは初期投資が若干高くなる可能性がありますが、長期的な耐久性と維持費の削減を考えると、特に寒冷地では賢明な選択といえるでしょう。

 

凍害対策と長期的なコスト削減を両立させたい方には、金属サイディングがおすすめです。

 

窯業系サイディングや、金属サイディングの特徴については、下記のコラムで詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご参考にしてください。

 

窯業系サイディングは後悔が多い!その理由やおすすめの外壁を解説

金属サイディングの特徴とは?メンテナンスやリフォームについても詳しく!

 

 

凍害での火災保険での補償は難しい!金属サイディングも検討を

凍害とは、外壁の中に侵入した水分が、凍結・融解を繰り返すことで生じる劣化現象です。

 

放置するとさらに劣化が進み、構造部まで深刻なダメージを負う可能性があるため、修繕など早めの対処が重要となります。

 

凍害による外壁被害は、残念ながら火災保険での補償対象外です。

そのため、凍害が起きてしまった場合は凍害に強い外壁に張り替えることをおすすめします。

 

特におすすめなのは、金属サイディングです。

これから外壁施工・張り替えを計画されているなら、ぜひ検討してみましょう。

 

リノベーション株式会社では、外壁リフォームのご相談も承っております。

北海道で外壁リフォームをご検討中の場合は、ぜひリノベーション株式会社にお任せください。

低価格・高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制を整えてご対応いたします。

 

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