2022.08.05
外壁カバー工法で失敗しないためのポイントは?メリット・デメリットも
こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。
外壁リフォームには、張り替える他に「カバー工法」と呼ばれるリフォーム方法もあります。
カバー工法は張り替えと違ってコストや施工期間を抑えられるメリットがありますが、失敗しないためにはデメリットも知っておきたいところです。
今回は外壁カバー工法の失敗例や気をつけたいポイント、メリット・デメリットを中心にお伝えしていきます!

外壁カバー工法での失敗例は?向いている場合もご紹介
外壁リフォームの「カバー工法」とは、今ある既存の外壁を取り払わずに、その上から新しい外壁材を重ねるリフォーム方法の1つです。
古くなってしまった建物の外観を一新することができます。
建物への負担をなるべく軽減させるため、一般的に軽量な金属サイディングが多く扱われています。
カバー工法で失敗しないために、失敗につながったケースや、カバー工法が向いている場合について確認していきましょう。
外壁のカバー工法で失敗するケースとは?
カバー工法で失敗しないためには、まず外壁材の現状を工事前に判断することが重要です。
既存の外壁の劣化が進んで内部が腐食している状態で、その上からカバー工法をしてしまうと、腐食がどんどん進んで取り返しがつかなくなってしまいます。
下地や防水シートの腐食が進んでいる、内部がひどく劣化しているケースのほか、外壁の強度や建物の構造上に問題がある場合はカバー工法が向かない可能性があります。
事前にチェックして難しい場合は、張り替え工法のリフォームがおすすめです。
「サイディング張り替え工事にかかる費用の相場は?タイミングも確認」もご参考ください。
また、工事の際に空気の入り口・出口を確保していないことで、通気性が悪くなり、内部結露や雨漏りを起こしてしまったというケースもあります。
通気層が確保できるかという点も、確認しておくと安心でしょう。
もう一つ失敗例としてあるのが、業者選びに関してです。
カバー工法が適さない家に施工してしまったり、見積もりに詳細が記載されず高額になってしまうなど、知識や説明不足によるトラブルも中にはあるようです。
見積書や契約書に詳細が書かれていない、アフターケアがないなど、さまざまなケースがあるので、業者の見極めも大切です。
外壁のカバー工法が向いている場合とは?
外壁の劣化に対し「塗装だけでは対応できないが、外壁の下地材には問題がない」場合はカバー工法が向いています。
このカバー工法が必要な劣化の状態は、具体的に「幅3mm以上のひび割れがある」「塗装が剥がれて下地まで見えている」「モルタル壁で落としきれないコケやカビが発生している」などです。
張り替えの目安や、さらに詳しいカバー工法が向いているケースについては「外壁の張り替えは何年で?壁材ごとの違いや工期・費用面など詳しく!」もご参考ください。
外壁で失敗しないために、カバー工法のメリット・デメリットも確認!
外壁をリフォームする際には、カバー工法が最適な場合とそうではない場合があります。
どのようなメリットやデメリットがあるのかもチェックし、カバー工法にする方が良さそうか判断材料にしましょう。
カバー工法のメリット
張り替える場合は、既存の外壁を解体して撤去しなければならないため、解体時間にかかる人件費や廃材の処分などで費用がかさみます。
そのため、カバー工法は張り替えリフォームよりもコストを抑えることができます。
また、カバー工法の工期の目安は10〜14日程度となっており、比較的短く済むこともメリットの1つです。
既存の外壁に新しい外壁を重ねることで2重構造になり、断熱性や遮音性が向上するというメリットもあります。
カバー工法のデメリット
既存の外壁に新しい外壁を重ねるリフォームなので、建物が重くなってしまうことと、それによって耐震性が多少下がる可能性があるのがデメリットです。
そのため重量の増加をできるだけ抑えられる、軽量の外壁材を選ぶ必要があります。
また、カバー工法では既存の外壁を撤去しないため、建物の内部、下地や防湿シートを修繕することはできません。
建物内部が劣化している場合はカバー工法ではなく張り替えリフォームが必要です。
外壁カバー工法で失敗しないために気をつけたいポイント
カバー工法を成功させるポイントとして1番大切なことは、現在の建物の状況を信頼のできる業者に正しく判断してもらうことです。
実績のない業者に依頼してしまい、間違った判断をされてしまうと、内部の腐食がどんどん進んでしまい、家屋の寿命が短くなってしまうということになりかねません。
また、事前の説明が少なかったり、見積書や契約書への詳細な記載がないことでのトラブルもあるため、納得のいく説明と内容の記載を徹底している業者を選ぶと安心です。
アフターケアがあるかどうかも確認しておきましょう。
1つの業者のみで判断せず、複数の業者に相談して見積もりを出してもらった上で決めるのも良いですね。
そして、先にお話ししましたがカバー工法で扱う外壁素材は、ガルバリウム鋼板などの金属系サイディングがおすすめです。
軽くて扱いやすいため、建物が重くなることによる耐震性の低下を軽減することができます。
外壁カバー工法で使用される外壁材も知ろう

外壁のカバー工法では金属サイディングがおすすめとお伝えしましたが、そのほかにも使われる外壁材はあります。
それぞれの特徴についても簡単にご紹介しますので、外壁選びの参考にしてくださいね。
金属サイディング
金属サイディングは、外壁カバー工法で1番多く取り扱われている素材です。
材料にはガルバリウム鋼板、アルミ、ステンレスなどがあります。
何といっても軽量なので、カバー工法を施工しても耐震性が保たれます。
雨で汚れが落ちやすい素材なので、汚れが目立たずメンテナンスが楽です。
費用も低価格のものから高価格のものまであり、デザインの種類も多く揃っているので選択肢が広がるでしょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングはセメントが主材料の外壁材で、デザインや色が豊富です。
耐火性に優れているため火災に強いですが、多少材質が重いので金属サイディングよりは建物にかかる負担が大きくなります。
樹脂サイディング
樹脂サイディングは、プラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を利用した、薄い板状の外壁材です。
目地材を使わないで施工ができるため、他の外壁材と比べてメンテナンスの手間が少ないというメリットがあります。
施工できる業者や職人が少ないという点がデメリットといえるでしょう。
木質サイディング
木質サイディングは、木材を使った外壁材です。
木でできているので、自然で温かみのある仕上がりになります。
木材は熱を吸収しにくいので断熱性にも優れていますが、比較的高コストです。
外壁カバー工法を失敗しないためには実績のある業者へ依頼!
外壁カバー工法は、張り替えよりも短い期間で新築のような外観にリフォームができ、断熱性と遮音性が高まるというメリットがあります。
さらに張り替えよりもコストを抑えることができます。
ただし、劣化が酷い外壁には施工できないので、その場合は張り替えを検討しましょう。
外壁の調査をした上で、見積もりを出してもらうのが安心です。
また、カバー工法は外壁材を重ねるため、重くなってしまうと耐震性が下がってしまうおそれがあります。
そのため、軽くて扱いやすい金属系サイディングがおすすめです。
カバー工法を失敗しないためには、信頼できる施工業者を探すことが重要!
納得のいく説明や実績があり、アフターケアがあるかどうかも確認しましょう。
外壁で気になることがあれば、お気軽にリノベーション株式会社へご連絡ください。
低価格、高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制でご対応いたします!