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リフォームの⾖知識

2025.03.10

外壁のひび割れ放置は危険!危険度の見分け方と適切な対処法

こんにちは!札幌の戸建て・マンションリフォーム会社「リノベーション株式会社」です。

 

「家の外壁にひび割れを見つけたが、このまま放置しても大丈夫だろうか?」

「ひび割れの補修はどのタイミングで行えばいいの?」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?

 

外壁のひび割れは、見た目の問題だけでなく、放置することで建物全体に深刻な影響をおよぼす可能性があります。

 

今回は、外壁のひび割れを放置した場合のリスクや、危険度の見分け方、そして適切な対処法までを詳しく解説します。

外壁のひび割れ

 

 

外壁のひび割れを放置し続けると?

外壁にひび割れが生じていると、見た目の問題だけでなく、建物の構造自体にも悪影響をおよぼすおそれがあります。

 

放置することでどのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。

 

雨水の侵入による内部腐食が起こる

外壁のひび割れから雨水が侵入すると、外壁の内部や構造体が腐食し始めます。

特に木造住宅の場合、柱や梁などの木材部分が腐ることで、建物の強度が著しく低下してしまいます。

 

内部の腐食は外から見ただけでは気づきにくいため、知らないうちに建物の劣化が進行していることも少なくありません。

 

シロアリの侵入リスクがある

外壁のひび割れから浸入した雨水により、壁内部が湿った状態が続くと、シロアリが発生しやすい環境になります。

 

シロアリは木材を食い荒らし、建物の構造を弱体化させる原因となります。

また、一度シロアリが発生してしまうと、駆除にも多額の費用がかかってしまうため、金銭的な負担のリスクもあるでしょう。

 

熱効率の低下が起こる

外壁のひび割れにより、壁内部の断熱材が湿気を含むと、断熱性能が低下します。

冬は暖房効率が下がり、夏は冷房効率が下がるため、光熱費の上昇にもつながってしまいます。

 

結露やカビが発生する

壁内部に湿気がこもることで、室内側の壁面に結露が発生しやすくなります。

結露はカビの発生原因となり、室内の空気環境を悪化させるため、健康面でも悪影響をおよぼします。

 

修繕費用の負担が増える

小さなひび割れの段階で修繕すれば、費用も抑えられますが、放置して被害が拡大すると、大規模な修繕工事が必要になり、費用が大幅に増加してしまいます。

 

外壁のひび割れは、時間が経つにつれて状態が悪化していくため、早期発見・早期対応を行うことが重要なのです。

 

 

外壁のひび割れはどこまで大丈夫?修繕やリフォームの基準

外壁のひび割れを発見したとき、「これはすぐに修繕すべきなのか」「もう少し様子を見ても大丈夫なのか」と迷われる方も多いでしょう。

 

続いて、ひび割れの状態に応じた対応基準をご紹介します。

 

幅0.3mm未満の細かいひび割れの場合

いわゆる「ヘアークラック」と呼ばれる髪の毛ほどの細さのひび割れについて、幅0.3mm未満、深さも浅い場合は、建物の構造上の問題はほとんどありません。

 

ただし、これらの細かいひび割れも、放置すると徐々に広がっていく可能性があるため、定期的な観察が必要です。

 

幅0.3~1.0mmのひび割れの場合

幅0.3〜1.0mmのひび割れになると、雨水が侵入するリスクが高まります。

放置すると内部構造にまで影響が出る可能性があるため、早めの対処が望ましいでしょう。

 

この幅のひび割れを見つけた場合は、自分で修繕するのではなく、専門業者に依頼するのがベストです。

応急処置として、雨水の侵入を防ぐためにブルーシートなどで一時的に保護し、なるべく早く専門業者に連絡しましょう。

 

外壁塗装を検討している場合は、塗装工事と同時に補修を行うと費用面でも効率的です。

 

幅1.0mm以上の大きなひび割れの場合

幅が1.0mmを超える大きなひび割れは、すでに雨水が内部に侵入している可能性が高いと言えます。

早急に専門業者に相談し、適切な補修、場合によっては、外壁材の一部交換や、構造的な補強を行うことが重要です。

 

業者の対応が遅れるようであれば、応急処置として防水テープやブルーシートなどでしっかりと覆い、雨水の浸入を防ぐ対策を行いましょう。

 

複数のひび割れや網目状のひび割れの場合

1カ所だけでなく、外壁の複数箇所にひび割れがある場合や、網目状に広がっているひび割れは、建物全体の劣化が進んでいる可能性があります。

こうした場合は、外壁全体の状態を専門家に診断してもらい、必要に応じて外壁の塗り替えや張り替えを検討することをおすすめします。

 

ひび割れの幅によって緊急度は異なりますが、程度に関わらず、早期発見・早期対処が重要です。

定期的に外壁の状態をチェックする習慣をつけることで、大きな問題に発展する前に対処することができるでしょう。

 

こうしたメンテナンスの手間を少しでも減らしたいとお考えの方は、ぜひ「メンテナンスフリーの外壁はある?管理や修繕が少なくて済む方法」もあわせてご覧くださいね。

 

 

外壁のひび割れはなぜ起こる?強い外壁を選ぶには

外壁のひび割れ

外壁のひび割れが発生する原因は、外壁材の種類によって異なります。

代表的な外壁を挙げ、ひび割れへの耐久性(ひび割れやすさ)についてご紹介しましょう。

 

モルタル外壁のひび割れ原因

モルタル外壁は、比較的ひび割れが発生しやすい外壁材です。

 

主な原因は、乾燥収縮と呼ばれる現象で、モルタルは硬化する過程で水分が蒸発し、体積が収縮します。

この収縮力が大きいと、ひび割れが発生してしまうのです。

 

また、経年劣化によって弾力性が失われることで、建物のわずかな動きにも対応できなくなり、ひび割れが生じやすくなります。

 

窯業サイディング外壁のひび割れ原因

サイディングが弓状に反り、変形が進行することで隣接する部分との隙間ができ、浮きが生じます。

この状態が進むと、固定されている部分からひび割れが発生し、さらに変形が進むことで割れにつながります。

 

また、外壁の劣化も大きな要因です。

外壁塗装が長期間メンテナンスされない場合、塗膜が劣化し、防水機能が失われることで、サイディングは水分を吸収しやすくなります。

雨天時に膨張し、乾燥時に収縮を繰り返すことで、少しずつひび割れが進行します。

特に紫外線が強く当たる南面や釘周りでひび割れが発生しやすい傾向にあります。

 

さらに、サッシの開閉による振動や重みによって、特にサッシの下部分でサイディングがダメージを受け、ひび割れが発生することがあります。

加えて強い地震が発生すると、揺れでサイディングが耐えきれず、ひび割れが生じることも。

大きな揺れの後には、外壁の状態を点検することが重要です。

 

寒冷地の窯業系サイディングは凍害によるひび割れに注意

北海道のような寒冷地では、窯業系サイディングは特に注意が必要です。

セメント質の材料でできているため、水分を吸収する性質があるからです。

 

吸収した水分が凍結すると膨張し、融解すると収縮するという現象「凍害」を繰り返すことで、サイディングにひび割れや剥離が発生します。

 

窯業系サイディングへの塗装は一時的な対策に過ぎず、長期的には無駄な費用になってしまう可能性があるのです。

 

寒冷地の外壁は金属サイディングがおすすめ!

一方、金属サイディングは耐久性に優れた外壁材です。

 

窯業系サイディングがファンデーション程度であるとすれば、金属サイディングは、金属のお面(ヘルメット並み)をかぶるくらいの強度があります。

金属サイディングは耐久性が高い上に、水分を吸収しないため、凍害のリスクが大幅に軽減されます。

そのため、北海道などの寒冷地には金属サイディングがおすすめです!

 

被害に遭う可能性が減るということは、メンテナンス頻度が少なくなるということ。

初期投資は窯業系サイディングよりやや高いと思われがちですが、トータルのコストで考えると、実は塗装コストが発生する窯業サイディングとあまり変わらないのです。

 

長い目で見れば、頻繁な塗り替えが必要ない金属サイディングの方が経済的と言えるでしょう。

 

金属サイディングについては、下記のコラムで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。

金属サイディングの特徴とは?メンテナンスやリフォームについても詳しく!

窯業系サイディングのメリット・デメリットは?使うことでの問題点

 

 

外壁のひび割れは放置せず早期対処が必要!

外壁のひび割れは、小さなものでも放置すると次第に拡大し、雨水侵入による構造体の腐食やシロアリ被害、断熱性低下などの問題を引き起こします。

 

定期的な点検を行い、早めに対処することで大きなトラブルを未然に防ぎましょう。

 

特に北海道のような寒冷地では、凍結融解により急速に悪化するため早期対処が重要です。

幅0.3mm以上のひび割れは、なるべく早く専門家に相談することをおすすめします。

 

耐久性に優れた金属サイディングは、水分を吸収せず凍害に強く、窯業系サイディングより長期的な費用対効果が優れていますので、リフォームの際にはぜひご検討くださいね。

 

リノベーション株式会社では、外壁リフォームへのご相談も承っております。

北海道で外壁リフォームをご検討中の場合は、ぜひリノベーション株式会社にお任せください。

低価格・高品質をモットーに、受付からアフターサービスまで万全の体制を整えてご対応いたします。

 

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